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「倭名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

倭名の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
《たぐ》うるものなり。平田篤胤が世上の俗神職の多くを謗《そし》りて、源順朝臣が『倭名抄』に巫覡《ふげき》を乞盗部に入れたるを至当とせるを参考すべし。 次に新宮....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
日新聞』の演劇欄を担任しようと思って、保に紹介を求めた。これより先|狩谷※斎の『倭名鈔箋註』が印刷局において刻せられ、また『経籍訪古志』が清国使館において刻せら....
連環記」より 著者:幸田露伴
在り得無かった。天元五年の冬、其家は成り、其記は作られたが、其翌年の永観元年には倭名類聚抄の撰者の源|順は死んだ。順も博学能文の人であったが、後に大江匡房が近世....
辞書」より 著者:折口信夫
日本の辞書のできてくる道筋について考えてみる。 そういうとき、すぐにわれわれは『倭名類聚鈔』を頭に浮かべる。それより前には辞書がなかったかというと、以前のものが....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
みょう》』にあるように百合を和名由里(ユリ)、また源順《みなもとのしたごう》の『倭名類聚鈔《わみょうるいじゅしょう》』にあるように同じく百合を和名由里(ユリ)と....
カキツバタ一家言」より 著者:牧野富太郎
キツバタを蠡実、一名劇草、一名馬藺子等と書き、次いで千年余りも前にできた源順の『倭名類聚鈔』にもまた、加木豆波太、すなわちカキツバタを劇草、一名馬藺と記し、次い....
山の人生」より 著者:柳田国男
、また国つ神と記しております。 令の神祇令には天神地祇という名を存し、地祇は『倭名鈔』のころまで、クニツカミまたはクニツヤシロと訓みますが、この二つは等しく神....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
がある。土地によっては稀にはクデナという処もあるらしいが、その方は転訛である。『倭名鈔』には蒲公草和名フジナ、またタナともいうとあって、タナの方は今は痕跡もない....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
うして一方には中国でいう牽牛星すなわち彦星を、また犬飼星と呼ぶことは、少なくとも倭名鈔の昔からである。これにも何か特別の説話があったらしいが、それはもう埋もれて....