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「倭文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

倭文の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文学好きの家庭から」より 著者:芥川竜之介
うか》氏の「化銀杏《ばけいちょう》」が始めだったかと思います。もっともその前に「倭文庫《やまとぶんこ》」や「妙々車《みょうみょうぐるま》」のようなものは卒業して....
富士」より 著者:岡本かの子
ては急いで、進む女神の身体に追い戻る。 常陸《ひたち》の国の天羽槌雄神が作った倭文布《しずり》の帯だけが、ちらりと女神の腰に艶なる人界の色を彩《あやど》る。 ....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ら渡った造顔術と混合した。 「朝鮮国より、玉六十八枚、金銀装横刀一|口、鏡一面、倭文二端、白眼|鴾毛馬一匹、白鵠二翼、造顔師一人、御贄五十|舁、を献ず」 とあ....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
なめ》に坐りながら、火箸《ひばし》を執《とっ》て灰へ書く、楽書《いたずらがき》も倭文字《やまともじ》、牛の角文字いろいろに、心に物を思えばか、怏々《おうおう》た....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
、六冊ぐらいの読切り物で、京伝種彦あたりの作が多かった。それから或る家で釈迦八相倭文庫《しゃかはっそうやまとぶんこ》を借りて来て読んだが、これが、長い続き物を見....
明治十年前後」より 著者:淡島寒月
ある。そうしてさまざまに新しさを追ったものの、時流には抗し難く、『釈迦八相記』(倭文庫)『室町源氏』なども、ついにはかえり見られなくなってしまった。 戯作者の....
蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
な雷が鳴って、それとともに女の姿は見えなくなった。室の中を見ると、狛錦、呉の綾、倭文、※、楯、槍、靭、鍬などの彼の盗まれた神宝があった。 そこで豊雄の大盗の疑....
夫人利生記」より 著者:泉鏡花
双紙、――その頃江戸で出版して、文庫蔵が建ったと伝うるまで世に行われた、釈迦八相倭文庫の挿画のうち、摩耶夫人の御ありさまを、絵のまま羽二重と、友染と、綾、錦、ま....
清心庵」より 著者:泉鏡花
りゃお名もまや様で、夫人というのが奥様のことだといってみれば、何のことはない、大倭文庫の、御台様さね。つまり苦労のない摩耶夫人様だから、大方|洒落に、ちょいと雪....