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倶
「倶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
倶の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
ちはたいてい同意見を持っているようです。現に僕はトックといっしょにたびたび超人|
倶楽部《クラブ》へ遊びにゆきました。超人
倶楽部に集まってくるのは詩人、小説家、戯....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
宿のこともBさんに任《ま》かせっきりになっているんだが、………」
「宿は日本人|
倶楽部《くらぶ》に話してある。半月でも一月でも差支えない。」
「一月でも? 常談....
「魔術」より 著者:芥川竜之介
った後《のち》のことです。これもやはりざあざあ雨の降る晩でしたが、私は銀座のある
倶楽部《くらぶ》の一室で、五六人の友人と、暖炉《だんろ》の前へ陣取りながら、気軽....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
人になった。
(二)
仁右衛門の小屋から一町ほど離れて、K村から
倶知安《くっちゃん》に通う道路添《みちぞ》いに、佐藤与十という小作人の小屋があっ....
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
から受けた当時のこの辺のありさまだったのです。食料品はもとよりすべての物資は東|
倶知安《くっちゃん》から馬の背で運んで来ねばならぬ交通不便のところでした。それが....
「星座」より 著者:有島武郎
真黒に燻《くすぶ》らして暗く灯っていた。机の片隅には「青年文」「女学雑誌」「文芸
倶楽部」などのバック・ナムバアと、ユニオンの第四読本と博文館の当用日記とが積んで....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
一 越中|高岡《たかおか》より
倶利伽羅下《くりからじた》の建場《たてば》なる石動《いするぎ》まで、四里八町が間....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
うてた。それ等がたよりで、隠居仕事の寮番という処を、時流に乗って、丸の内辺の某|
倶楽部を預って暮したが、震災のために、立寄ったその樹の蔭を失って、のちに古女房と....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
めて、この奇蹟的な死からよみがえった彼を見せて、もう一度それらの人々とその喜びを
倶にした。近所の町や近在からも見識らぬ人たちがたずねて来て、この奇蹟を礼讃して行....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
。私は日本製のものは嫌いで見ないから一向知らないが、帝国館や電気館あるいはキネマ
倶楽部などの外国物専門の館へは、大概欠かさず見に行く。しかして回を追って、筋の上....
「小杉未醒氏」より 著者:芥川竜之介
氏の外貌に欺かれているなと云う気がした。 成程小杉氏は一見した所、如何にも天狗
倶楽部らしい、勇壮な面目を具えている。僕も実際初対面の時には、突兀たる氏の風采の....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
人のニコルの家へ集って、科学の雑誌を読んだりした。 一八二三年には、アセニウム
倶楽部ができた。今のパル・マルにある立派な建物はまだなくて、ウォータールー・プレ....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
あらずであったろう。 二十七八年戦争当時は実に文学者の飢饉歳であった。まだ文芸
倶楽部は出来ない時分で、原稿を持って行って買ってもらおうというに所はなく、新聞は....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
らむず風情。…… むかし義経卿をはじめ、十三人の山伏の、鰐の口の安宅をのがれ、
倶利伽羅の竜の背を越えて、四十八瀬に日を数えつつ、直江の津のぬしなき舟、朝の嵐に....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
勢をあげたものである。 それ以後は、この文化同盟と、暴行学生の中心団体たる縦横
倶楽部という右傾学生の集団との間に対峙が続いて、われわれは捕まると殴られるという....