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倶利迦羅
「倶利迦羅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
倶利迦羅の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
要するに少しずつ根気よく彫って行くのが法で、いくら焦っても急いでも、半月や一月で
倶利迦羅紋々の立派な阿哥さんが無造作に出来上るというわけにも行かないのです。 ....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
弁護士の御蔭で三年の懲役が五年になりました。そのお礼を申上げに来ましたという紋々
倶利迦羅なんどが、眼の色を変えて三等急行の改札口みたいに押かけて来る。地獄に俺み....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
れ南枝の梢に短冊の昔を愛する振舞いに至っては、必ずしも歌句の拙きを嗤うを要せぬ、
倶利迦羅紋紋の兄哥にもこの風流あるは寧ろ頼もしからずとせんや。 遮莫、這個の風....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》となるのであります。琵琶の滝には天人が常住琵琶を弾じ、蛇瀑《じゃばく》の上には
倶利迦羅《くりから》の剣を抱いた青銅の蛇《じゃ》が外道降伏《げどうごうぶく》の相....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
うぬ、見ていやがれ!」 グイと睨んで、捨て科白をいったまま、後も見ずに一目散。
倶利迦羅紋々の素ッぱだかが、真昼の太陽に、蛇の皮のように光って、小気味よくも、タ....
「醤油仏」より 著者:吉川英治
直して来い」 「こん畜生」 三公は真っ赤になって、両手をふところに押し込んだ。
倶利迦羅紋々でも見せるのかと思うと、グッと襟を割って、 「その口を忘れるなよ、梅....