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倶舎
「倶舎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
倶舎の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、卵が隔たった所にありながら孵《かえ》り育つ事だ。インドにもかかる説、『阿毘達磨
倶舎論《あびだつまくしゃろん》』に出《い》づ、いわく、〈太海中大衆生あり、岸に登....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
別ち、火葬の節異香山に満ちた。元興寺《がんごうじ》の守印は学|法相《ほっそう》、
倶舎《くしゃ》を兼ねた名僧で、不在中に来た客を鼻で聞き知った。勝尾寺の証如《しょ....
「死者の書」より 著者:折口信夫
の国|安宿部郡の山田谷から移って二百年、寂しい道場に過ぎなかった。其でも一時は、
倶舎の寺として、栄えたこともあったのだった。 飛鳥の御世の、貴い御方が、此寺の本....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
がそれを仏法に求めたのは当然であった。しかし仏法とは一体何であろう。当時の仏教は
倶舎、律、真言、法相、三論、華厳、浄土、禅等と、八宗、九宗に分裂して各々自宗を最....
「巷談師」より 著者:坂口安吾
だ将棋雑誌の某八段の説によると、こういうのを六十二級というのだそうだ。唯識三年|
倶舎七年と云って、坊主が
倶舎論を会得するには七年かかるそうであるが、これは人間の....
「親鸞」より 著者:三木清
しているのである。それらの天神や鬼神が擬人的に表象されるのも当然である。 *『
倶舎論』には、「衆人、所逼を怖れて多く諸仙の園苑、および叢林、孤樹、制多等に帰依....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
るのであります。 八 それから学問としての仏教でありますが、
倶舎(実在論)唯識(理想論)というような類、そういう類の註釈というものが仏教研究....
「法然行伝」より 著者:中里介山
百の羅漢が集って婆沙論《ばしゃろん》を作ったのに、九百年に世親《せじん》が出でて
倶舎論《ぐしゃろん》を作って先きのそれを破って了った。義の是非を論ずる場合にはあ....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
宗)、(連歌師)、(比丘尼)、(尼衆)、(山法師)、(奈良法師)、(華厳宗)、(
倶舎宗)。 これら( )内以外の諸職人は、いずれも俗法師なるもので、後には種々....