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「偉人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

偉人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
といわれる人が、かならずしも偉いというほどの人ではないとはっきり感じたのだった。偉人として、人の称讃《しょうさん》を受けるくらいのことはそうむずかしいことではな....
婦系図」より 著者:泉鏡花
まさにその力尽き、骨|萎えて、また如何ともするあたわざる風情して、この流動せる大偉人は、波を伏せ※きを収めて、なよなよと拡げた蒼き綿のようになって、興津、江尻、....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ぬ。ルッソーでもショーペンハウエルでも等しくそうではなかったか。強い人は幸にして偉人となり、義人となり、君子となり、節婦となり、忠臣となる。弱い人はまた幸にして....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
がかえって著しく弱められているのである。 ニュートン(Newton)と同時代の偉人で、また彼の競争者であったライブニッツ(Leibniz 一六四六―一七一六年....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
であります。即ち戦国時代の末に信長、秀吉、家康という世界歴史でも最も優れた三人の偉人が一緒に日本に生まれて来ました。三人の協同作業です。信長が、あの天才的な閃き....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
で縋った。―― 袂を支える旅僧と、押揉む二人の目の前へ、この時ずか、と顕われた偉人の姿、靄の中なる林のごとく、黄なる帷子、幕を蔽うて、廂へかけて仁王立、大音に....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
にも、病気にも障りがなくって、赤ちゃんが、御免なさいよ、ま、出来たとする。昔から偉人には奇蹟が携わる、日を見て、月を見て、星を見て、いや、ちと大道うらないに似て....
幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
上り、門幕を潜り出て、「マルクスは子供の泣声の中でも、資本論を書き上げたから彼は偉人である……」と、考えながら、外に出て風除けの戸を開けると、石油の匂いがぷんと....
北斗帖」より 著者:違星北斗
かう子供 子供等にからかわれては泣いて居る アイヌ乞食に顔をそむける アイヌから偉人の出ない事よりも 一人の乞食出したが恥だ アイヌには乞食ないのが特徴だ それ....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
偉人の伝記というと、ナポレオンとかアレキサンドロスとか、グラッドストーンというよ....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
この近辺は、わたしが今話をしていることのおこった当時には、歴史に名高い物語や偉人が輩出した非常にめぐまれたところであった。独立戦争中は、イギリスとアメリカと....
孟母断機」より 著者:上村松園
ものはひとりもないのである。 昔から名将の母、偉大なる政治家の母、衆にすぐれた偉人の母に、ひとりとして賢母でない方はないと言っても過言ではない。 孟子の母も....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
のは最高文学に対する理解があるはずがなかった。面白ずくに三馬や京伝や其磧や西鶴を偉人のように持上げても、内心ではこの輩が堂々たる国学または儒林の先賢と肩を列べる....
西航日録」より 著者:井上円了
呼びて墓所へ案内せしむ。室内の東方に墓標あり、西方に碑銘あり。この下に学界の一大偉人の永眠せるを思えば、粛然として、おのずから敬慕の情禁じ難きを覚ゆ。左に所感の....
県歌 信濃の国」より 著者:浅井洌
みち一筋に学びなば 昔の人にや劣るべき 古来山河の秀でたる 国は偉人のある習い....