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偉勲
「偉勲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
偉勲の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
が、そればかりではなかった。こうなると、つい三月ばかり前に、大坂の戦場に立てた
偉勲さえ、なんだか怪しげな正体の分からぬもののように、忠直卿の心の中に思われた。....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
々として実行されている。新聞紙上には日ごとに壮烈なる最後をとげた士官や、勇敢なる
偉勲を奏した一兵士の記事をもって満たされ、それにつづいて各地方の団隊の熱心なる忠....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
まるはげ》にして積立また贈遣する金額を標準として神社を昇格させたり、生前さしたる
偉勲も著われざりし人がなった新米の神を別格に上げたりするは、自分の嗜好《しこう》....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
学の為めに心血を灑ぎ、あまりの奮闘に精力を竭尽して斃れた先生は斯学における最大の
偉勲者であることは曰う迄もない。 私は昨年三月二十二日、先生と先生の令兄淺野正....
「中支遊記」より 著者:上村松園
れない。 昨日の新聞に米船ハリソン号を浅瀬に追いつめて拿捕に協力したと輝かしい
偉勲を伝えられている長崎丸、私が長崎から乗った往路は多分その長崎丸であったろう。....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
かさしたもんだ。 先年侯井上が薨去した時、当年の弾劾者たる学堂法相の著書『経世
偉勲』が再刊されたのは皮肉であった。『経世
偉勲』の発行されたのはあたかも侯井上の....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
た。もって当時の形勢を知ることが出来よう。 奥羽の地はかつて坂上田村麻呂征夷の
偉勲により、今の岩手県の北部から青森県の東南部、すなわち爾薩体から都母にまで皇威....
「三国志」より 著者:吉川英治
すすめ、一夜にあの大功を挙げ得た陰には、実に※統の智略があったのです。――故人の
偉勲を傷つけるわけではありませんが」 「いやいや、予は虫が好かんのだ」 「御意に....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の絶え絶えに訴え出したのは、もちろん、大塔ノ宮のことだった。――建武招来の第一の
偉勲は、御自身なりと驕り誇ッている大塔ノ宮は、一面に尊氏をのぞかんとし、一面、も....