偉大[語句情報] »
偉大
「偉大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
偉大の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
見せながら、『サッサンラップ島の胡瓜を見給え。ことごとく青い色をしている。しかし
偉大なる露西亜の胡瓜はそう云う浅薄な色ではない。この通り人生そのものに似た、捕捉....
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
しいものはない。先生は、このごろある転機の上に立っていられたようだから。すべての
偉大な人のように、五十歳を期として、さらに大踏歩《だいとうほ》を進められようとし....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
遠い上流まで熊笹の中を、分け上《のぼ》る事も稀《まれ》ではなかった。
その内に
偉大な山々も、谷川を隔てた森林も、おいおい彼と交渉のない、死んだ自然に変って行っ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
の儀式である。何の為に熱狂したのかは「改造」社主の山本氏さえ知らない。
すると
偉大なる神秘主義者はスウエデンボルグだのベエメだのではない。実は我々文明の民であ....
「樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
これはさらに自分の思い出したくないことであるが、おそらくその時の自分は、いかにも
偉大な思想家の墓前を訪《と》うらしい、思わせぶりな感傷に充《み》ち満ちていたこと....
「片信」より 著者:有島武郎
い分を除去して考えるならば、当然また肯定さるべきものであらねばならない。これらの
偉大な学者や実際運動家は、その稀有《けう》な想像力と統合力とをもって、資本主義生....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
さを暴露するようなものであろうけれども、その限られた思考力にさえ、それは限りなく
偉大な、熱烈なものとして現われるではないか。 私は他を愛する形に於て凡てを私の....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ということは一種超自然的なもののようにしか見えないのであった。しかしそのうちにも
偉大な進歩は遂げられた。そうした中でも最も先頭に進んでいたのは多分エジプトの僧侶....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ーヤル・ソサィティ会長オリバ・ロッヂ卿……これら諸大家の足許にも及ばぬ者が掛かる
偉大な先進の努力と研究とのあるを全く知らず、先入が主となるので、井底の蛙の如き陋....
「真夏の夢」より 著者:有島武郎
ました。 「こわうござんす、ママ、ほんとうにこわい」 と子どもが申します。 「
偉大なめぐみ深い神様、私どもにあわれみを垂れさせたまえ」 とおかあさんは道のわ....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
スタンダアルとメリメとを比較した場合、スタンダアルはメリメよりも
偉大であるが、メリメよりも芸術家ではないと云う。云う心はメリメよりも、一つ一つの....
「近藤浩一路氏」より 著者:芥川竜之介
も昔の通りである。書生らしい容子も、以前と変っていない。しかしあの丸太のような、
偉大なる桜のステッキだけは、再び君の手に見られなかった。――....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
定律を見出した。今日より見れば、極めて不充分な言い表わし方ではあるが、とにかく、
偉大な発見であった。 デビーもこの発見の記事を読んで、早速実験に取りかかり、電....
「北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
知ることが出来た。例えば大木の根を一気に抜き取る蒸気抜根機が、その成効力の余りに
偉大な為めに、使い処がなくて、※びたまゝ捨てゝあるのを旅行の途次に見たこともある....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
日本に軍隊を駐とんせしめるということになったのであります。日本は戦争がすんでから
偉大なる変革をとげたのであります。憲法前文にもありますとおり、政府の行為によって....