偏人[語句情報] »
偏人
「偏人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
偏人の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ゆず湯」より 著者:岡本綺堂
節が無遠慮に方々の湯屋を掻きまわしている世のなかに、清元の神田祭――しかもそれを
偏人のように思っていた徳さんの喉から聞こうとは、まったく思いがけないことであった....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
らも、じっと耳をすまして聴いていると、やはり一種のさびしさを誘い出された。 「七
偏人が百物語をしたのは、こんな晩でしょうね」と、わたしは云い出した。 「そうでし....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。 あなた方は無論御承知でしょうが、江戸時代の滑稽本に『八笑人』『和合人』『七
偏人』などというのがあります。そのなかの『和合人』……滝亭鯉丈の作です。……第三....
「思い出の記」より 著者:小泉節子
、庭など散歩したり廊下をあちこち歩いたりしていました。 交際を致しませぬのも、
偏人のようであったのも、皆美しいとか面白いとか云う事を余り大切に致し過ぎる程に好....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
衛門ですか。こいつは善いか悪いか、どんな人間だか能くわからねえ。なにしろ恐ろしい
偏人で、あしかけ三年、丸二年もあの寺の飯を食っていながら、近所の者と碌々に口を利....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
りはしていますが、まさかにそんなことはないでしょう。風流一方に凝りかたまっている
偏人ですからね」 「あの宗匠は都合がいいかえ」 「相当に名前も売れていて、点をた....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
節が無遠慮に方々の湯屋を掻きまわしている世のなかに、清元の神田祭――しかもそれを
偏人のように思っていた徳さんの喉から聞こうとは、まったく思いがけないことであった....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
自在に取り扱い、もって一身の独立をなすものなり。さて独立といえば、ひとり世の中の
偏人奇物にて世間の付合いもなき者のように聞こゆれども、けっして然らず。人として世....