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偕老同穴
「偕老同穴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
偕老同穴の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
掛ったが、それを通り過ぎてようよう脳天に達した時、覚えずあっと驚いた。――主人が
偕老同穴《かいろうどうけつ》を契《ちぎ》った夫人の脳天の真中には真丸《まんまる》....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
近いうちに自分のシャン振りと負けず劣らずの、ステキ滅法界もない玉の如き美少年と、
偕老同穴の契を結ぶ事になっているのだ。そこで吾輩のこの世に於ける用事もハイチャイ....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
の自然、まことに止むを得ないところで、エイ子にはビー子とシー子の存在を秘密にして
偕老同穴を誓っている。ビー子にはエイ子とシー子の事に就いて口を拭うて共白髪を誓う....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
気盛んにして正しく清く、死ねば陰気盛んにして邪に穢れるものだ、それゆえ幽霊と共に
偕老同穴の契を結べば、仮令百歳の長寿を保つ命も其のために精血を減らし、必ず死ぬる....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
妻の権利を害するものにして、固より同日の論に非ず。抑《そもそ》も一夫一婦家に居て
偕老同穴は結婚の契約なるに、其夫婦の一方が契約を無視し敢て婬乱不品行を恣にし他の....
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
家を離れて新家を興すことあり。其事情は如何ようにても、既に結婚したる上は、夫婦は
偕老同穴、苦楽相共の契約を守りて、仮初にも背《そむ》く可らず。女子が生涯娘なれば....
「宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
きあわして、これならいい、いわゆる良縁だというのであれば、その上に生ずる愛情は、
偕老同穴の契りを結ぶ人生の最後まで円満に行くものだと思っている。 ところが恋愛....