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「停戦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

停戦の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
西の地区からパリに迫ってこれを抜き、オランダ侵入以来わずか五週間で強敵フランスに停戦を乞わしめるに至りました。即ち世界史上未曽有の大戦果を挙げ、フランスに対して....
真田幸村」より 著者:菊池寛
らいいようなものの。 和平が成立した時、真田は、後藤又兵衛とともに、関東よりの停戦交渉は、全くの謀略なることを力説し、秀頼公の御許容あるべからずと言ったのだが....
お菜のない弁当」より 著者:本庄陸男
から彼の云い分に調子を合せた。 「おまけに、八月になればしけるというではないか。停戦会議が成立して結局俺達臨時に御用済みにつき……と来るかも知れん」 「全く遣り....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
現されることだけで満足するものに他ならなかった。満州国のこの方面の外郭にはすでに停戦地域なるものが設けられていたが、その外郭に更に緩衝地区を設けたわけである。そ....
社会時評」より 著者:戸坂潤
た地域が実現されることだけで満足するものに他ならない。満州国のこの方面の外廓には停戦地域なるものが設けられているが、その外廓に今度緩衝地区を設けようというわけで....
続堕落論」より 著者:坂口安吾
めとも又なさけない歴史的大|欺瞞ではないか。しかも我等はその欺瞞を知らぬ。天皇の停戦命令がなければ、実際戦車に体当りをし、厭々ながら勇壮に土人形となってバタバタ....
ヴェルダン」より 著者:野上豊一郎
強くなった。 丁度パリに来ていられた姉崎先生をお誘いした時、先生は一九一八年の停戦直後にヴェルダンを訪問されたきりなので、二十年後のヴェルダンがいかに変化して....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
たりして、ほとんど国をあげて投機の熱病に罹った観があった。ところが大正八年三月の停戦と同時に物価急落し、それまで隆々旭の昇るが如き勢いであった神戸の鈴木、横浜の....
三国志」より 著者:吉川英治
すならば、いつでも屍は渡してやろう」と、快諾し、また、 「この際、これを機会に、停戦を約して、長く両国の境に、ふたたび乱の起らぬような協定を結んでもいい」と、い....
私本太平記」より 著者:吉川英治
すや。尊氏、これにて一夜だけはお待ち申し上げましょう――。という無言の表示がその停戦であったと観る。 まさに、その通りで。 洛中は早や死の街に似、どこか戦線....