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「停船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

停船の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海底大陸」より 著者:海野十三
リと旋回して、ふたたび波間の怪物めがけて強襲していった。 「おい、ハーン信号兵。停船命令をかかげろ!」 ラスキン大尉の命令で、偵察機の尾部からは落下傘仕掛けの....
動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
だ。と、早くも釧路丸は、ググッと急角度で左舷に迂廻しはじめた。 隼丸の前檣に「停船命令」の信号旗が、スルスルと上った。時速十六|節の隼丸だ。――捕鯨船は、戦わ....
メールストロムの旋渦」より 著者:佐々木直次郎
吹いていたので、遠くの沖合の二本マストの帆船が二つの縮帆部をちぢめた縦帆を張って停船(2)し、しかもなお、その全船体をしきりに波間に没入していたが、その島と海岸....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
、直に活動をはじめた。そして前にのべたような艦の様子が、始めてわかったのである。停船命令が、怪艦に向って、無電と水中超音波とで送られた。だが、怪艦からは、応答が....
火薬船」より 著者:海野十三
れあわんばかりに近づいた。 駆逐艦のヤードに、さっと信号旗がひるがえった。 “停船せよ!” 怪貨物船は、この信号を知らぬかおで、そのまま航走をつづけた。甲板....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
」 「こりゃ怪しいですな。大砲を持っているわけでもないらしいですが」 「とにかく停船命令に一発、空砲を御馳走してやれ」 「はッ――主砲砲撃用意ッ」 艦内は急に....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
いてくれ。 R――貴船の位置は本船の航路外にあり。静かに通り過ぎよ。 L――停船! 重要あり。通信したし。 F――自航力なし。通信を求む。 DS――危険....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
かしその割りには暖かくて、夏のおわりがちょうど日本の四、五月だった。深夜たびたび停船して水先案内を乗せたオイホナ号は、島の多い、というより凸起した陸地の間にわず....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
るまでは船を浜に乗り上げる訳にはゆかなかったので、私たちは無聊に苦しんだ。舵手は停船の仕方を私に教えてくれた。私はずいぶん何度もやってみてようやくうまくいった。....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の南東のすみ、監獄の城砦《じょうさい》の昔の濠《ほり》に通ぜられた掘り割りにある停船場の近くに、一つの不思議な記念物が残っていた。それは今ではもうパリー人の記憶....
村芝居」より 著者:井上紅梅
たしどもの白苫の船は黒苫の船の側へ行くのはいやなんだ。まして空間がないのだから。停船の間際に舞台の上を見ると黒い長※の男が、四つの旗を背に挿して、長槍をしごき、....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
一 九月十一日、北緯八十一度四十分、東経二度。依然、われわれは壮大な氷原の真っただ中に停船す。われわれの北方に拡がっている一氷原に、われわれは氷錨をおろしているのであ....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
で、僕らの状態はかなり危険でした。そこで、大気と天候に何か変化が起るのを望んで、停船しました。 二時ごろ、霧がはれてみると、どちらを向いてもはてしのない、広い....
西航日録」より 著者:井上円了
ルにして、カルカッタ府に通ず。この運河の間は、船行はなはだ困難にして、夜間はみな停船す。岸上に兵営あり、砲門ありて、河上を警戒するもののごとし。 十四日午後、....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
号にてロンドンまで続乗することに約せしに、同号がロンドン着を急ぐために、喜望峰の停船をわずかに五時間に限りたれば、同地の見物すらも十分できざりしは遺憾なりとす。....