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「停車場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

停車場の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
秋、日光から足尾《あしお》へかけて、三泊の修学旅行があった。「午前六時三十分上野停車場前集合、同五十分発車……」こう云う箇条が、学校から渡す謄写版《とうしゃばん....
」より 著者:芥川竜之介
一 ある花曇りの朝だった。広子《ひろこ》は京都《きょうと》の停車場から東京|行《ゆき》の急行列車に乗った。それは結婚後二年ぶりに母親の機嫌《....
」より 著者:芥川竜之介
報告は?――何が来ていた?――医者?――それから?――そうかも知れない。――じゃ停車場《ていしゃば》へ来ていてくれ給え。――いや、終列車にはきっと帰るから。――....
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
《ゆううつ》らしい人間になっていたと云うだけです。これは私があの新橋《しんばし》停車場でわざわざ迎えに出た彼と久闊《きゅうかつ》の手を握り合った時、すでに私には....
片恋」より 著者:芥川竜之介
事があるのかも知れない。 (二人の乗っていた電車は、この時、薄暮《はくぼ》の新橋停車場へ着いた。) (大正六年九月十七日)....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
んだ、極《ご》く手狭な平家《ひらや》だった。ただ庭先から川向うを見ると、今は両国停車場《りょうごくていしゃじょう》になっている御竹倉《おたけぐら》一帯の藪《やぶ....
妙な話」より 著者:芥川竜之介
、どうしたのだかぐっしょり雨に濡れたまま、まっ蒼な顔をして帰って来た。聞けば中央停車場から濠端《ほりばた》の電車の停留場まで、傘《かさ》もささずに歩いたのだそう....
お時儀」より 著者:芥川竜之介
たちまちよみがえって来るのである。 このお嬢さんに遇《あ》ったのはある避暑地の停車場《ていしゃば》である。あるいはもっと厳密に云えば、あの停車場のプラットフォ....
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
屋《たわらや》の玄関から俥《くるま》を駆って、制服制帽の甲斐甲斐しい姿を、七条の停車場へ運ばせる事にした。 ところが乗って見ると、二等列車の中は身動きも出来な....
寒さ」より 著者:芥川竜之介
に半ズボンの尻を炙《あぶ》っていた。 保吉は踏切りを通り越しにかかった。線路は停車場に近いため、何本も踏切りを横ぎっていた。彼はその線路を越える度に、踏切り番....
少年」より 著者:芥川竜之介
。黒ぐろと湛《たた》えた大溝《おおどぶ》の向うは後《のち》に両国《りょうごく》の停車場《ていしゃば》になった、名高い御竹倉《おたけぐら》の竹藪《たけやぶ》である....
保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
同情しながら、やはり笑わずにはいられなかった。 すると五六日たってから、保吉は停車場《ていしゃば》の待合室に偶然大浦を発見した。大浦は彼の顔を見ると、そう云う....
歯車」より 著者:芥川竜之介
一 レエン・コオト 僕は或知り人の結婚披露式につらなる為に鞄を一つ下げたまま、東海道の或停車場へその奥の避暑地から自動車を飛ばした。自動車の走る道の両がわは大抵松ばかり....
蜜柑」より 著者:芥川竜之介
の笛が鳴った。私はかすかな心の寛ぎを感じながら、後の窓枠へ頭をもたせて、眼の前の停車場がずるずると後ずさりを始めるのを待つともなく待ちかまえていた。ところがそれ....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
の住んでいたのは「お竹倉」に近い小泉町である。「お竹倉」は僕の中学時代にもう両国停車場や陸軍|被服廠に変ってしまった。しかし僕の小学時代にはまだ「大溝」にかこま....