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「健筆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

健筆の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
艶っぽいことにかけては、たっしゃなものでございますからな。それに名代《なだい》の健筆で。」 こう言いながら、市兵衛はちょいと馬琴の顔を見て、それからまたすぐに....
或る女」より 著者:有島武郎
硯《すずり》にすりおろした。そして軽く麝香《じゃこう》の漂うなかで男の字のような健筆で、精巧な雁皮紙《がんぴし》の巻紙に、一気に、次のようにしたためた。 「書....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
ョンを背景として発表されたのであった。 一九三九年に、多くの婦人作家たちがその健筆と活動慾とを認められたということは、こういう時期に決してただではすまないこと....
社会時評」より 著者:戸坂潤
に人望のある点で平野義太郎氏と好一対だという話だ。)河上博士がその説得力に富んだ健筆を振えなくなり、資本論の飜訳も中途半端になっている時だったから、河上博士の或....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
』は最初より無之候。近日来の「俳諧師」大にふるい居候。敬服の外無之候。ますます御健筆を御揮い可然候。以上。 三月十九日金之助 虚子様 ....
寺田寅彦」より 著者:和辻哲郎
のいっさいにわたる探究者であって、ただに物理学者であったのみではない。寺田さんの健筆はこの探究の記録なのである。 周知の通り、林檎が樹から落ちるのを不思議に感....