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「健胃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

健胃の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
し》。日に二度も三度も方丈《ほうじょう》の食饌《しょくせん》に就き候えば如何なる健胃の人にても消化機能に不調を醸《かも》すべく、従って自然は大兄の如く……」 ....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
か薬をやって頂けますか」 主任は支倉を尻目にかけながら医師に聞いた。 「えゝ、健胃剤でもやりましょう」 「ほんとうに大丈夫ですか」 「えゝ、大丈夫ですよ」 「....
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
いいです。今日ドライヴでもなさつたらかえつてよくなると思います。私今帰つて午後に健胃剤をもつて来ますから、それまで運動していらつしやい」 木沢氏がこういうので....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
大きさおよそ二分ばかり、緑褐色長円形をなす。一種強烈なる芳香を有し、駆虫、※痰、健胃剤となる。また芳香を有するがため、嬌臭及び嬌味薬となる、あるいは種子を酒に浸....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
砥殿 五月雨の合羽すれあふ大手かな 蓑を着て河内通ひや夏の雨 清水ある家の施薬や健胃散 雨雲の摩耶を離れぬ卯月かな 大沼や蘆を離るゝ五月雲 短夜や蓬の上の二十日....
漫画と科学」より 著者:寺田寅彦
われわれの衣服の表になるものであれば、漫画の作品はその裏地の一片にはなる。前者が健胃剤ならば後者は少なくも下剤ぐらいにはならない事はない。 漫画と称すべきもの....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
の方がもっと苦《にが》い、すなわちこの根からいわゆるゲンチアナチンキが製せられ、健胃剤《けんいざい》に使われている。 リンドウは昔ニガナといった。すなわち、そ....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
父は何ともいわれませんかった。原料の這入った瓶には芳香酸としてありました。きっと健胃剤の類でしたろう。傍らの木の箱に、綺麗にした蛤の貝殻があるのは、膏薬を入れて....
食道楽」より 著者:村井弦斎
持ちますから世話がありません。苦いものは胃のお薬だそうですね」中川「さようです、健胃剤を蕗の薹から製す医者もあるそうです。オヤまた御馳走が出来ましたか、モー沢山....