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「偬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

偬の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
返す。さて一|頁《ページ》から順々に見て行くと皆陣中の出来事のみである。しかも倥《こうそう》の際に分陰《ふんいん》を偸《ぬす》んで記しつけたものと見えて大概の....
近時政論考」より 著者:陸羯南
致を欠き、ついに種々の政弊を世人に認めしむるに至る。 西南の役に当たり兵馬|倥の際に、矯激の建白書を捧げ、平和の手段をもって暗に薩州の叛軍に応じたるかの土州....
石狩川」より 著者:本庄陸男
無かった。憐《あわ》れみの一片が投げあたえられたのであったかも知れない。兵馬|倥《こうそう》のあいだには遊びに来る子供も見えなかった。人の住んでいない家はあれ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、やがては花の九重の都に至り上ることはわかっておりますが、天子の都も、今は兵馬倥《へいばこうそう》の塵に汚れていると聞きました、その戦塵の中へ、かよわいかたわ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
熊本の細川の藩士で甲というのがしきりに、王城内で一つの書き物を見ている――兵馬倥《へいばこうそう》の間《かん》に、ともかく墨のついたものに一心に見惚れているく....