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側方
「側方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
側方の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
土だった。それは白い色が浮き上るほど、よく乾燥していた。しかし私は、その男下駄の
側方に、ほんの僅かではあるが、少し湿っぽい部分のあるのを発見した。私は前跼みにな....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
て赫子や麻川氏と帰途に就いた。果して一丁程馬車が動くと赫子が口を歪め、私には顔の
側方を向け、而も一番私に云う強い語気で「ふん、あれでも神伝流の免許皆伝か。」麻川....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
仔細に検べようと思った者はない。僕はそこを覘い、一旦封印をして表口を閉じた上で、
側方の壁から特設の冷水装置をつきだして棺桶の焼けるのを防ぐ仕掛けを作った。その次....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
東南の海岸線から跋渉をはじめました。今日は、この海岸線を行き得られるだけ行き、内
側方面の踏査は、いずれ相当の人数を伴うて、測量式に行う時があるべしとして、今日は....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
現在のままでよしという意味を舵手に伝へる命令の言葉。 七五 横静索。――檣を左右
側方に支持するために檣頭から両舷へ張ってある静索。 〔第六篇 シルヴァー船長〕 ....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
を抽《ひ》いて花が咲くのだが、花は茎頂《けいちょう》に一|輪《りん》着《つ》き、
側方《そくほう》に向こうて開いている。花茎《かけい》にはかならずその途中に狭長《....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
然に止むなく縦隊となり、これに射撃力を与えるため選抜兵の一部を散兵として前および
側方を前進せしむる事とした。即ち散兵と縦隊の併用である。 散兵や縦隊は決して新....