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「側道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

側道の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
洗って流れて行く、ノキシノブの、べったりと粘いた、皺の皮がたるんだ桂の大木や、片側道一杯に、日覆いになるほどに、のさばっている七葉樹やで、谷はだんだん暗くなる、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、その時に間違いなくお手渡し致します。今夜は雨が降るかも知れません、私はちょっと側道《わきみち》へ外《そ》れるところがございますから、これで失礼を致します」 と....
婦人改造の基礎的考察」より 著者:与謝野晶子
今日まで論破されない限り「短見者流」の評語は不当でないと信じます。 筆が思わず側道へ入りました。山田女史が右のように私を非難されたのは「与謝野晶子もまた家庭が....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
撒をとなえ、ルイは補祭としてそれに働いたのだった。一八一七年に、その同じ練兵場の側道には、鷲《わし》と蜂《はち》との模様の金箔《きんぱく》ははげ落ちて、青く塗ら....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
仕事に出かける一、二の労働者の姿がぼんやり見えていた。 ジャン・ヴァルジャンは側道《わきみち》のうちに、建築材置き場の門の所に置いてある木材の上に腰をおろして....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
く俺には腑に落ちないよ」 月はいつの間にか家の背後へまわったからでもあろう、片側道の佐久間町の家並みは、いちように間口を黒めていたが、その家並みに添いながら、....
魔都」より 著者:久生十蘭
の出盛り。紋日々々には訳もなく銀座へ銀座へと押出して来る物欲しげな人波が、西の片側道を小波《さざなみ》立てて流れて行く。夜会の崩れにしては時刻が早過ぎるが、粧々....
四谷、赤坂」より 著者:宮島資夫
想した人があるだろうか。 『新宿は』と一口にいったものだ。南の方は御苑があって片側道に等しい。北の方は、北裏、大久保、その先は戸山が原だ。踏切の先は水道浄水場の....