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「側面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

側面の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
毛利先生」より 著者:芥川竜之介
分たちに理解されよう筈がない。それより訴えると云うその事実の、滑稽《こっけい》な側面ばかり見た自分たちは、こう先生が述べ立てている中に、誰からともなくくすくす笑....
死後」より 著者:芥川竜之介
《かざ》り窓にはオルガンが一台|据《す》えてあった。オルガンは内部の見えるように側面の板だけはずしてあり、そのまた内部には青竹の筒が何本も竪《たて》に並んでいた....
将軍」より 著者:芥川竜之介
した。 路《みち》は山陰《やまかげ》に沿うていたから、隊形も今日は特別に、四列側面の行進だった。その草もない薄闇《うすやみ》の路に、銃身を並べた一隊の兵が、白....
妖婆」より 著者:芥川竜之介
、毎晩のように大勢の喝采《かっさい》が聞えたり、――所謂《いわゆる》「自然の夜の側面」は、ちょうど美しい蛾《が》の飛び交うように、この繁華な東京の町々にも、絶え....
誘惑」より 著者:芥川竜之介
る見る四つ折りにした東京××新聞に変ってしまう。 33 前の山みちの側面。鍔の広い帽子にマントルを着た影はおのずから真っすぐに立ち上る。尤《もっと》....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
いて、消音ピストルを打ったと考えてはどうであるか。それでは銃丸は、かおるの左胸を側面から射つことになる。然るに彼女の弾丸による創管は、ほんの少し左へ傾いているが....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
艦隊は可也高い波浪にひるんだものか、それとも長い航洋に疲れを見せたものか、ずっと側面に引返して行った。 日本艦隊の加古、古鷹、衣笠以下の七千|噸巡洋艦隊は、そ....
少年探偵長」より 著者:海野十三
二少年が、偵察にいくことになった。 ちょうどいいあんばいに、このビルディングの側面には、火事などの場合にそなえて、非常梯子がついている。その非常梯子は、チャン....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
、五十名も、峰々から下をうかがっているのであった。太陽の光が、彼らの頭やからだの側面を、くっきりと照らし出していた。 とつぜんあたりが暗くなった。 太陽が没....
怪星ガン」より 著者:海野十三
はないかと、一生けんめいにやっている。 その悲劇の第六号艇の姿は、操縦室の前方側面の壁に、大きくうつしだされている。それは一メートル四方のテレビジョン映写幕い....
山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
マーク 雪を飛ばして行く 直滑降の後ろ姿 ひざまずくと思えば さっとたつ雪煙の中側面の彼の姿 雪をきるスキーのきっさき 消え行く雪煙のさなかに 立ちあがる彼が得....
海底都市」より 著者:海野十三
顔からとび出していた。そして両眼の間はかなりはなれ、別なことばでいうと、目は顔の側面の方へ大分移動していた。 鼻はあるかなしかで低かった。そのかわり口吻《こう....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
曹長が感激して言った。と、帆村の射撃はますます威力を発揮し、やがて「魔の空間」の側面の壁は、大きく丸く切りとられ、切りとられた部分だけが、土煙をあげて前に倒れた....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
文化の渦動に触れている故、その一代記は最もアイロニカルな時代の文化史的及び社会的側面を語っておる。それ故に椿岳の生涯は普通の画人伝や畸人伝よりはヨリ以上の興味に....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
し、ナポレオン時代の縦隊戦術は兵力の梯次的配置により戦闘力の靭強性を増加し、且つ側面の強度を増せるため自然、後者を有利とすること多し。 爾後、火器の発達によ....