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「偽書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

偽書の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
書物の著作年代をきめることが出来る場合があることです。『古事記』について、数年前偽書説が出て、これは平安朝初期に偽造したもので、決して元明《げんめい》天皇の時に....
飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
て、それに反する史料が現れると理窟ぬきでそれは国史に反するもの、マチガイを書いた偽書偽作ときめつけていたものです。 たとえば万葉の歌に、ミヤコから美濃と尾張の....
安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
江惟時をつかわし惟時は朱雀天皇の世にこの書を探し求めて戻ってきた。しかし世上には偽書七十二巻を作って流布し、正書は誰にも見せなかった。八幡太郎義家が奥州征伐にで....
グロリア・スコット号」より 著者:ドイルアーサー・コナン
れ」 私は云われる通りにした。私の隣のその男と云うのは、私と同じような運命で、偽書罪に問われた若い男であった。彼の名前はエヴァンスであった。がしかし後になって....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
特別の方法が教えてあるのであるが、金毘羅に関してはそういふ儀軌がない。経もあるが偽書である。多分法道がインドから日本に着して赤穂に上陸する前に金比羅神を讃州の象....
三国志」より 著者:吉川英治
壁の上に、小兵な男が、ひょッこり現れた。かつては呂布のために、曹操の陣へ、反間の偽書を送って、曹軍に致命的な損害を与えた土地の富豪の田氏であった。 「いけません....
三国志」より 著者:吉川英治
は、世にいう賢母じゃ。愚痴な手紙などよこして子を呼ぶような母ではない」 「では、偽書でしたろうか」 「おそらくは然らん――。ああ惜しいことをした。もし徐庶が行き....
三国志」より 著者:吉川英治
だ」 と、例の一通を、二人の眼の前に投げつけた。張允は見るやいなや、 「あっ、偽書だ。こんな、敵の謀略にのって」 と、跳び上がったが、その叫びも終らないうち....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
には聖武天皇説を祖述し、日蓮はその重実の孫だとある。これはもちろん問題にもならぬ偽書として措くとするも、その他の伝記の言うところが、また果して信ずべきか否かは、....