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偽証
「偽証〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
偽証の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
、故意に三本の手紙を隠したと狂気のように喚いた支倉は、後にこの為に遂に神戸牧師を
偽証罪で告訴をさえ試みたが、之は神戸牧師に取っては迷惑千万な事だった。元より彼は....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
そうと、何を手渡ししようと、勝手なのだ。 これなら、金さえあれば、いくらでも、
偽証もでき、また証拠の湮滅もできそうだ。泥棒がその盗んだ金を弁護士に払って、それ....
「五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
川徹至はこの「文学者御前会議」を『アカハタ』の上で粗末に批難した。窪川鶴次郎の「
偽証の文学」では、宇野浩二のリアリズムの矛盾をついている。その矛盾をふくみつつも....
「「委員会」のうつりかわり」より 著者:宮本百合子
はいかがわしい委員会の本質を、人々の前にむきだした。 今日の新聞では西尾末広の
偽証罪が不問に附せられるかもしれないことについて、弁護士である人からの投書があっ....
「科学論」より 著者:戸坂潤
クスピアまでも含むが)、歪曲された聖書解釈と教会の不正なトリック(例えば法皇領の
偽証書)との暴露などを通じて、学問はプラトンへ、それから本来のアリストテレスへと....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
一遍テストすると、矢張小山検事総長に違いないというので、遂々検事局は、お鯉さんを
偽証罪で告発し、市カ谷刑務所に収容して了ったわけである。 お鯉さんと岡本代議士....
「今年こそは」より 著者:宮本百合子
ます。林弁護人の陳述の中では検事団が三鷹事件の証人を検事側に有利に利用する為には
偽証罪をふりかざし、証人呼び出しの不意打ちなどの技術を指導している事実が語られて....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
たはなかった。彼は家の焼ける前に家の価格に二倍する火災保険に加入していた。しかも
偽証罪を犯した為に執行猶予中の体になっていた。けれども僕を不安にしたのは彼の自殺....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
結婚の席にいない方がよかったのです。できるだけ出席しないようにつとめました。私は
偽証をしないために、結婚の契約書に無効なものをはさまないために、署名することをの....
「切捨御免」より 著者:坂口安吾
ゝには合理性がある。 第二に、松井氏との名刺交換、及び紛失、及び、名刺について
偽証していること。 名刺をスラレタ、という証言に対しては、それ以上、追求は不可....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
同類であり、またそうであるに恥じぬものである、ということ、この二人の事実捏造者で
偽証者が自分たちの喰い物にしようとして被告に油断のない眼を注いでいた訳は、被告は....
「一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
年赤坂田町の待合「鯉住」の女将として、お鯉さんが某重大事件の、最初の口火としての
偽証罪にとわれ、未決に拘禁されたのは世人知るところであり、薙髪《ちはつ》して行脚....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
は愛一郎に惚《ほ》れているもんだから、私に会いに来てくれたんだなどと、平気な顔で
偽証して、愛一郎を庇おうとするんだ」 久慈の娘に会ったことはないが、あどけない....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
」 幸運は博士を見放した。彼の告発事実は、フェライラとチノコの二人の無頼漢の、
偽証――拷問の恐怖で吐き出された
偽証の構成で作り上げられた。こういった、ああいっ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
メフィストフェレス
いやはや。おえらいぞ。そこで君子をお出しになる。
一体
偽証と云うものをなさるのが、
こん度が始のお積ですかい。
これまであなたは仰山ら....