傍流[語句情報] » 傍流

「傍流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

傍流の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ていた非マルクス主義乃至は反マルクス主義的でさえあった一群の(純文芸派の中からと傍流マルクス主義文学の中からの)文学者達が、ここに初めて一種の自由な意志乃至意欲....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
求めに来たのであります。 そのたずね求める人というのは、主流には兄の仇であり、傍流にはかりそめの道連れの女の人であります。 前の者は身命を賭《と》して、探さ....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
にあたられる、徳川慶正卿その人であり、雲州の爺と呼ばれている武士は、出雲松江侯の傍流の隠居で、蝦夷や韃靼や天竺や高砂や、シャムロの国へまで手を延ばして、珍器名什....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
っても、口を割らない事件ではあるし」 「はい、さようでございますとも」 「それで傍流から手をつけたのが……」 こう云って来て貴人のような武士は、円行灯の黄味を....
南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
ているのだろう。廃屋と云っても云い過ぎではない。世が世なら伊勢の一名族、北畠氏の傍流の主人、多門兵衛尉教之殿、その人の住まわれる屋敷だのに。……貧しい生活をして....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
、主流となったことに、罪はあると、断言して憚からない。心境小説的私小説はあくまで傍流の小説であり、小説という大河の支流にすぎない。人間の可能性という大きな舟を泛....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
前年に生れた。法印・権大僧都に上り、二条派歌学の正統をついだ。飛鳥井家は二条派の傍流であったのでこれと交った。冷泉為尹・今川了俊らの世を去ってからは、正徹と相並....