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「傍白〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

傍白の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
対話」より 著者:宮本百合子
うぜ。 ヴィンダー 出かけよう。 カラ 今日おくれたりしては、一期の不覚です。(傍白)この吉日をとり逃したら又何時ふんだんな人間の涙と呻きが私の喉に流れ込むかし....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ない人間ではなかった。 マリユスはその時まで孤独で、習慣と趣味とによって独語と傍白とに傾いていたので、まわりに飛び回ってる青年らにいささか辟易《へきえき》した....
俊寛」より 著者:倉田百三
人間なのか。地獄におちる人間なのか。(ほとんど慟哭に近いため息)あゝ。 康頼 (傍白)あゝ何という不幸な目つきだろう。暗い影が一ぱいさしている。 三人沈黙。山鳴....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
舎人 好な女がわたくしを子供だと云いますが。 メフィストフェレス(傍白。) もうどいつの言う事を聞いて好いか分からない。 (舎人に。) それは....
」より 著者:神西清
しは……ただその…… スミルノーフ 相手をだれと心得とるか? 黙れ! ルカー (傍白)ええこの、森の主め、とうとうこの家に、とっ憑きおったぞ。……悪魔のさしがね....
一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
とは別な或る社会生活意識があることは真実なのである。シェークスピアの芝居などには傍白(アサイド)というのがあるようだ。相手役には聞えないが観衆には聞える台詞であ....