備前焼[語句情報] »
備前焼
「備前焼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
備前焼の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を追いすがるほどの元気もなく、そのあと浅吉は、ぼんやりとして、お雪から与えられた
備前焼の油壺を取り上げて、そっと香いをかいでみました。 そうして、また油壺を前....
「田舎がえり」より 著者:林芙美子
手にかかえて机へ置いて眺めた。いい苔の色をしていて、素焼《すやき》だけれど、鉢は
備前焼のような土色をしていた。 * 早いめに昼食を済ませて、わたし....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
のでした。 庭には立木が多いのですが、その間の何もない処を選んで、高い台の上に
備前焼らしい水瓶が据えてあります。平常は栓がしてありますが、雨が降って来ますと、....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
が残るだけでしょうか。しかし国の名と離れたことのない著名なものは、何といっても「
備前焼」であります。世に「伊部焼」ともいいます。伊部はもとより備前にある町の名で....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
から身支度して待っていた。 ばばのために床の間の席は空けてあった。ばばはそこへ
備前焼の置物みたいに硬くなって坐った。 「門出の祝いに」 と、三方の土器をとっ....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
れたものだという。 その石碑移転の際に、人夫が碑の下を発掘したところが地下から
備前焼の大甕が出て来て、甕の石ブタを取り除けてみると、端坐した人間が、在世の姿の....