備品[語句情報] »
備品
「備品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
備品の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「時間」より 著者:横光利一
た。 そこでまた一行が高木や佐佐などと落ち合うと病人を背負い変えたり、出血の準
備品の乾いた襦袢がもう全く誰からもなくなってしまっているので、今度は男達の腰巻を....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
―四年程前|巴里警察本部から移牒のありましたのは。大公の死後に、手ずから書かれた
備品目録の中から、カライクの宝冠と皇帝の侍従長トドロイッチから贈られたこの置洋燈....
「刻々」より 著者:宮本百合子
紙を見せた。面会させてくれと来たが、会わされないから返事だけ書けというのだ。警察
備品らしい筆で、 「国の父から電報が参りまして、すぐかえれ、帰らなければこれき....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
仕掛の倉庫であった。まるで地底の大工場へ行ったような気がする。各種のエンジンの予
備品が、数も知れないほどたくさん、ずらりと並んでいた。その部品も、番号札をつけて....
「私も一人の女として」より 著者:宮本百合子
十越して、金持ちで、博士なんていう男はどうせ女ずれがしている。女房は便利な家庭常
備品という位にしか考えていないという一般の通念が反映しているではありませんか。 ....
「父の手帳」より 著者:宮本百合子
ます。小切手のこと、支払いのこと、一つ一つが細心に実際的に考えられており、事務所
備品として製図用紙五〇、丁定規五つ、から羽箒六つ、時計一つというまことに小規模の....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
っくり拝見しておりました。御主人様の御趣味でしょうか。」 「いいえ、あれはここの
備品なのですよ。あなたはあんな物が好き。」 よい折と声を低くして、「兄がいつも....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
暗い、片すみに、二升鍋が一個と碗が五つ六つ、これは上高地温泉で登山者のためとて、
備品として置かれたもの、今後この小屋で休泊するものは、大いに便利だろう、何か適法....