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傭い
「傭い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
傭いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
はその船を見た瞬間一種の霊感に触れた。そこで飛ぶようにして一隻のモーターボートを
傭い、そのレマン号へ乗りつけたのだ。それから、船長に要件を申し入れた。船長のポー....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
底したときにフランス革命が起りました。 フランス革命当時はフランスでも戦争には
傭い兵を使うのがよいと思われていた。ところが多数の兵を傭うには非常に金がかかる。....
「食魔」より 著者:岡本かの子
の裏店に引越した。美しい看護婦と、気に入りのモデルの娘を定まった死期までの間の常
傭いにして、そこで彼は彼の自らいう「天才の死」の営みにかかった。 売り惜んだ彼....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
敵に行っている。これは品川署の管内であったが、彼は俗に立ン坊と称する浮浪人を一人
傭い入れて、彼の家に火をつけさした。そうして、当夜は平然と妻と衾を同じゅうし、枕....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
お竹は尚更|癪気が起って、病気は益々重体だが当人が何分にも肯きませんから、駕籠を
傭い、碓氷を越して松井田から安中宿へ掛り、安中から新町河原まで来ますと、とっぷり....
「足迹」より 著者:徳田秋声
していた。この男は、いつどこから来たともなく、ここの店頭に坐って、亭主ともつかず
傭い人ともつかず、商いの手伝いなどすることになった。お庄は長いその顔がいつも弛ん....
「転機」より 著者:伊藤野枝
ればかりか、とてもそのくらいのことではどうする事もできないので、貯水池の工事の日
傭いになって働いて、ようやく暮している人さえあるのであった。その上にマッチ一つ買....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
れ返っていたが、やがて三人一緒にどっと笑い出した。 「打捨って置いても、どうせ日
傭い女は一番に来るのだ」と、最初に這入って来た女は叫んだ。「どうせ二番目には洗濯....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
泊。利別一泊。足寄にて渋田に一泊し、西村|氏が傷を診す。翌日土人一名を案内として
傭い、乗馬にて早発し、細川氏にて休み、後三時牧塲に着す。其実况は左に。 細川氏に....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
足を以て任ずるものでないことを告ぐれば、彼等はドグマだらけの神学者の常套語などを
傭い来りて、自家の主張の防衛につとめる。要するに彼等は或る特殊の場合に、或る特殊....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
ことと思いますが、私すっかり変りましたの。ただ今、銀座のバー・スワンという酒場で
傭いマダムを致しておりますの。 突然ですが、妹のことで貴君と一度お話ししたり、お....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
トライヴァー氏は陪審官たちに次のことを証示した。愛国者と称せられるバーサッドはお
傭い間諜で、友を売る人間であり、他人の血を売る鉄面皮な商人であり、呪うべきユダ★....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
。 「いかにも御尤です」 と岡倉さんはいわれ、 「では、早速、その後藤という人を
傭いましょう」と快く承諾されたのでありました。私はこの言葉を聞いた時は、まことに....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
きで、それぞれの準備を終り、穂高よりすぐ下山する者のためにとて、特に案内者一名を
傭い、午前の四時、まだ昧いうち、提灯を便りての出発。梓川の右岸に沿い、数丁登って....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ので、一足毎に
木や石に躓きそうでなりません。
お待なさいよ。ちょっと鬼火を一つ
傭いますから。
旨く燃えている奴が、あそこに一ついます。
こら。友達。己の方へ来....