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債主
「債主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
債主の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「去年」より 著者:伊藤左千夫
ないか、一度金を借りたとなると、友人はもはや今までの友人でなくなる。友人の関係と
債主との関係と妙に混交して、以前のようなへだてなく無造作な親しみはいつのまにか消....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
いうではなし、御望がおあり遊ばしたとはいえ、大旦那様が迷惑をお懸け遊ばした方々の
債主へ、少しずつお分けになったのでござりますもの、拓はよくしたとおっしゃったのを....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
などいうのが出入した。銀主というのは、大阪以外この京都でも藩主が借金をした、その
債主で、今では金も無くなりただ昔の名義で扶持を貰っている者である。呉服商は、朝廷....
「頸飾り」より 著者:辻潤
。それでも未だ間に合わぬので高利貸しの処にまでも出かけていった。そして、すべての
債主に一々証書を入れた。もう如何することも出来ぬ、恐ろしくって将来のことを考える....