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傷薬
「傷薬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
傷薬の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
た」 親切な夫婦はすぐに水を汲んで来て、男の顔の血を洗ってやった。ありあわせた
傷薬などを塗ってやった。男はもう五十を二つ三つも越しているかと思われる町人で、そ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
先が少しあたっただけで、さのみに深い疵でも無いんですが、ひどく痛む。金造に頼んで
傷薬を買って来て貰って、内証で療治をしていると、その翌日の午過ぎに、わたくし共に....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ず片輪になって、一生不自由な思いをして暮さなければならん者が、私のところへ来ると
傷薬を貼けたり傷を洗ったり骨つぎをしたり、いろいろの世話をしてやるです。それが別....
「旗岡巡査」より 著者:吉川英治
そしてすぐ、 「あったよ」 というと、磋磯之介の側へ寄って、 「お侍さん、この
傷薬をつけてあげよう。耳のうしろにも、手にも血がながれているでよ」 「ありがとう....
「森の石松」より 著者:山中貞雄
の傷に気が付いた石松、 「そうだ、傷の手当をしなくっちゃならねェ……父っつあん
傷薬は何処に有ったっけ。えッ、お静、お前知らねェか」 「さあ、お隣りで借りて来....