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傾動
「傾動〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
傾動の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
の墜落の衝動が地に波及するという考えも暗示されている。 「地下の風」の圧力が地の
傾動を起こし震動を起こすという考えが、最近のマグマ運動と地震の関係に関する学説を....
「ロプ・ノールその他」より 著者:寺田寅彦
あって、途方もない大断層などもできるらしい。ロプ・ノールの転位でも事によると地殻
傾動が原因の一部となっているかもしれないと思われる。 同じ雑誌にエリク・ノーリ....
「階級闘争の彼方へ」より 著者:与謝野晶子
楽するのです。 * 人類の感情は次第にこの文化主義の実現に向って
傾動しています。しかしこれに逆行する反対の利己的感情がまだ多分に残っていますから....
「省察」より 著者:デカルトルネ
で、私は自然によってかように教えられた、と言う場合、それはただ或るおのずからなる
傾動によって私がこれを信じるようにせられたということを意味するのであって、或る自....
「親鸞」より 著者:三木清
象的な普遍性ではなく、十方衆生の普遍性をそれ自身のうちに含んで、現実的普遍性への
傾動をそれ自身のうちに含んでいる。 しかしながら十方衆生の普遍性もなお抽象的で....
「西航日録」より 著者:井上円了
。この日より、風浪をもってその名高きビスケー湾に入る。天気冥濛、勁風高浪、船体の
傾動はなはだし。 高浪蹴天船欲沈、長風捲雪昼陰陰、大人皆病児童健、可識無心勝有心....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
て、その二等はわが三等よりもあしし。十二時半出港。海上多少の風波ありて、船少しく
傾動す。 二日、曇り。午前、虹霓一弓、驟雨一過、南風冷を送り、秋気船窓に入るの....