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「傾蓋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

傾蓋の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
はわたくしと齢も相若くという位で、しかも史学を以て仕えている人である。わたくしは傾蓋故きが如き念をした。 初対面の挨拶が済んで、わたくしは来意を陳べた。「武鑑....
みちの記」より 著者:森鴎外
たるように親みあうも見えて、いとにがにがしき事に覚えぬ。若し方今のありさまにて、傾蓋の交はかかる所にて求むべしといわばわれ又何をかいわん。停車場は蘆葦人長の中に....
十二支考」より 著者:南方熊楠
放たしむると、馬商も強齶を放った。堅唾《かたず》を呑んで見て居ると、二馬相逢いて傾蓋《けいがい》旧のごとしという塩梅《あんばい》に至って仲よく、互いに全身を舐《....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
とつこの笠をかぶって福井へ帰って下さい、僕は君の笠をかぶって近江へ行きたい」 「傾蓋《けいがい》の志ってやつですか」 「いや、そういうわけでもない、必ずしも君に....