僅少[語句情報] » 僅少

「僅少〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

僅少の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
きた。しかしその文字の記録を作るのはなかなかの骨折りであったので、そういうものは僅少な数だけしかなく、寺院中に大事に秘蔵されていた。このようにして僧侶の知恵の宝....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
、誠心と優秀なる技術によつて行われる。勿論家庭單位で婦人のみで行う場合より遙かに僅少の勞働力をもつて遙かに高い能率を發揮できよう。かくして合理的に節約される勞働....
奇賊は支払う」より 著者:海野十三
るんでしょうからね。私の生命が危険となる位なら、寧ろ家内を渡してやった方が損害は僅少で済みます」 「では、令夫人をお渡しになりますかな」 「いや、飛んでもない。....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
子 (爽に)獄屋ではない、大自由、大自在な領分だ。歎くもの悲しむものは無論の事、僅少の憂あり、不平あるものさえ一日も一個たりとも国に置かない。が、貴女には既に心....
ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
、マタ当ヲ得ザレバ醜人トナル。而モ美醜間ニ於ケル眉目ノ寸法配列等ノ差タルヤ極メテ僅少ニ過ギナイ。美人ノ眼ガ僅カ一度傾ケバタチマチ醜人ト化シ、醜人ノ唇僅カ一|糎短....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
蕩の志は備わっているが体力微弱である私は、先ず幸福に対する費用といえば、すこぶる僅少で足りる訳である。たとえば散歩の時カフェー代と多少のタクシと活動写真観覧費と....
発明小僧」より 著者:海野十三
。これを自席に帳簿を立ててその蔭で行うとか、或いはまた電車の中にて、乗換えまでの僅少なる時間を利用して行うとか……。」 社員「ヨシヨシ判った。月賦で一つ買おう。....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
日だけは特別に印象した。 私はスポーツと体育との美的精神に目ざめた。 試合は僅少の差で福中の勝利に帰した。 キャプテンが選手たちを率いて優勝旗を受けに進ん....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
量を加えて、いろいろ試験を施したが、結果は不成功に終り、ただ知り得たのは、鋼鉄は僅少の混合物によって、その性質に多大の変化を生ずるということに過ぎなかった。 ....
残肴の処理」より 著者:北大路魯山人
僚のもので、試食研修してみるくらいの興味を持たなくては失格である。料理人は料理で僅少な金を得る生活よりも、ひたすら料理に興味を持ち続けることの方が幸福ではなかろ....
鮪を食う話」より 著者:北大路魯山人
小さな舟になぐり上げるということである。しかし、この宮古ものというのは、きわめて僅少であるから魚河岸にもあったりなかったりで、いつでもあるとはいかない。ここ以外....
夜寒に火を囲んで懐しい雑炊」より 著者:北大路魯山人
しませるのである。 しかし、料理という仕事も至芸の境にまで進み得ると、まことに僅少な材料費、僅少な手間ひまでなんの苦もなく立ちどころに天下の美料理を次から次と....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
死するも再婚を許さずという。リオの市中に会員一百名、賛成者二百名あるのみ。その数僅少なるも、中等以上の教育ある社会なれば、比較的勢力を有し、政治上問題の起こるご....
」より 著者:織田作之助
「私にはどうでもえゝことですから。それに」電車会社の謝罪金は何故か百円にも足らぬ僅少の金一封で、その大半は、暇をとることになった見習弟子に呉れてやる腹であった。....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
った。 ナポレオンはこの形勢に於て先ずモンテノット方面の敵を撃滅するに決心し、僅少なる部隊をサボナに止めてボルトリの敵に対せしめ、主力は夜間ただちに行動を起し....