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働
「働〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
働の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
屋の裏を現わしてしまう。コック部屋の裏には煙突《えんとつ》が一本。そこにはまた労
働者が二人せっせとシャベルを動かしている。カンテラを一つともしたまま。……
....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
るのだった。
妻のお鈴は茶の間にいなければ、信州生まれの女中のお松と狭い台所に
働いていた。小綺麗《こぎれい》に片づいた茶の間は勿論、文化竈《ぶんかかまど》を据....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
細いのではない。改名主どものはびこる世の中が、心細いのです。」
「では、ますます
働かれたらいいでしょう。」
「とにかく、それよりほかはないようですな。」
「そこ....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
めて落着いて相手を観察した。彼は額の広い、頬《ほお》のこけた、年にも似合わず眼に
働きのある、品の好《い》い半白《はんぱく》の人物だった。それが紋附でこそなかった....
「河童」より 著者:芥川竜之介
ってごらんなさい。僕らはただ河童《かっぱ》ではない、人間であるという特権のために
働かずに食っていられるのです。現にバッグの話によれば、ある若い道路|工夫《こうふ....
「袈裟と盛遠」より 著者:芥川竜之介
た。そうしてそれと共に、この嘘を暴露《ばくろ》させてやりたい気が、刻々に強く己へ
働きかけた。ただ、何故《なぜ》それを嘘だと思ったかと云われれば、それを嘘だと思っ....
「子供の病気」より 著者:芥川竜之介
った。午後には見知らない青年が一人、金の工面《くめん》を頼みに来た。「僕は筋肉労
働者ですが、C先生から先生に紹介状を貰《もら》いましたから」青年は無骨《ぶこつ》....
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
《おそ》れもした。
○それから僕はいろんな事情に妨げられて、この正月にはちっとも
働けなかった。
働いた範囲においても時間が足りないので、無理をしたのが多い。これは....
「蜘蛛の糸」より 著者:芥川竜之介
止まりました。この※陀多と云う男は、人を殺したり家に火をつけたり、いろいろ悪事を
働いた大泥坊でございますが、それでもたった一つ、善い事を致した覚えがございます。....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
負け嫌いの松の悪口《あっこう》を聞かせるのが、彼には何となく愉快なような心もちも
働いていたのだった。
店の電話に向って見ると、さきは一しょに中学を出た、田村《....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
、おれはお前の願いなぞは聞かない。お前はおれの言いつけに背いて、いつも悪事ばかり
働いて来た。おれはもう今夜限り、お前を見捨てようと思っている。いや、その上に悪事....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
化至妙の人世という活学校に入りて活字をなすべしと、弱りたる気を自ら皷舞して活発に
働きしゆえ、大いに一同に愛敬せられ、思いの外の学者なりと称えられたり。 月日の....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
った。徒弟になるには、いくらかの謝礼を出すのが習慣になっていた。が、今まで忠実に
働いたからというので、これは免除してもらった。 リボーの店は今日でも残っている....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
かんでもする」といううまい方法で、この立派な教育者はまずまず申し分なく暮し、頭を
働かす仕事には門外漢な連中には、えらく安楽な生活をしていると思われたのだ。 先....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
なると、岩名や山魚が沢山に泳いでいました。村の人たちは、みんな楽しそうに、元気で
働いていました。 伊作、多助、太郎右衛門の三人は、ある秋の末に、いつものように....