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働き口
「働き口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
働き口の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
こっそり逃げ出して、商売しとってん。病院にいると、親が養われへんそうや。まず親の
働き口から見つけたらんと、あの女の病気いつまでたっても癒れへん。うちが警察やった....
「放浪」より 著者:織田作之助
こんなことをしなくても良い立派な腕をもっているじゃないかと木下はいい、どこか良い
働き口を探して出て行ってくれという木下の肚の中は順平にも読みとれた。木下は順平が....
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
分らんとおきんはあとで蝶子に言うたので、蝶子は肩身の狭い思いがした。が、間もなく
働き口を見つけたので、蝶子は早速おきんに報告した。それで肩身が広くなったというほ....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
は、どこか不具者のように見えた。」 大体、「女工たちはみな徒歩で通えるところに
働き口を探す。」「しかしひろ子の父親はそんなことは考えなかった。その工場の名がい....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
うぞ、あたしを残していってしまわないでよ、ねえ」 「大丈夫よ。これから、一しょに
働き口をさがしましょうよ」 「ほんとう? うれしいわ、あたし」 と、スミ枝は、....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
して、前よりは十倍も元気にはしゃいだ。ボブ・クラチットはピータア君のために一つの
働き口の心当りがあることや、それが獲られたら、毎週五シリング半入ることなどを一同....
「淪落」より 著者:林芙美子
を借りている始末なの」と云うことだつた。わたしは二日だけ泊めて貰うことにしてすぐ
働き口をみつけようと思つた。東京は随分焼けていた。びつくりする位焼けていた、本当....
「亀さん」より 著者:林芙美子
ざいまして、魚がたくさんおりまして、わたしたちは住むところがないもので、こちらに
働き口はないかと思ってまいりました。」 「お前さんはどんな演説が出來るかね。」 ....
「火の扉」より 著者:岸田国士
でしたけれど、とう/\こゝまで来てしまいました。見栄も外聞もなく、いちばん手近な
働き口をと思い、ある喫茶店、と言つても港町のいかがわしい飲食店で、その日暮しの給....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
)。この結果を生ずるには、青春期にあるほとんどすべてのものが、労働の需要と豊富な
働き口を見て、直ちに結婚する気になったものと、想像してよかろう。この莫大な結婚数....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
そらく通常農業労働者の労賃よりも以上であり、この超過を彼らが貯蓄していれば、他に
働き口を見附けるまで十分生活が出来たのである。
自分が死ぬか病気になれば妻や子....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
ねえこたあねえ。
こんなことを続けていちゃあろくなことはねえぞ。そのうちにいい
働き口でもみつけるまで、まあ、ぶらぶらしているがいいや。下女奉公が一ばんだ。な、....
「放浪」より 著者:織田作之助
こんなことをしなくても良い立派な腕をもっているじゃないかと木下はいい、どこか良い
働き口を探して出て行ってくれという木下の肚の中は順平にも読みとれた。木下は順平が....