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働き掛け
「働き掛け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
働き掛けの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「こころ」より 著者:夏目漱石
きあい》ができたのだと思う。もし私の好奇心が幾分でも先生の心に向かって、研究的に
働き掛けたなら、二人の間を繋《つな》ぐ同情の糸は、何の容赦もなくその時ふつりと切....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
一方は余り偉くなさ過ぎます。生憎なことには偉くない方がお母さん自身にも他にも多く
働き掛けるのです。両方がよく調和した時がお母さんの本当の完成を見る時なのです。(....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
それが僕の想像する去勢法の行程を辿っているので、その間主要な点には、必ず外部から
働き掛けたものがあったに相違ないのだ。だから、もう少し判って来れば、兇器の推定が....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
る人の例は尠ないと云って賞《ほ》めている人があるけれども、彼の人間生活の有機的な
働き掛けの力を見えなかった欠点はなまじっか彼の科学性にあったわけです。そう云えば....
「それから」より 著者:夏目漱石
》だ。人間だもの。その証拠には、始終物足りないに違ない。僕は僕の意志を現実社会に
働き掛けて、その現実社会が、僕の意志の為に、幾分でも、僕の思い通りになったと云う....