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僚機
「僚機〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
僚機の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
には永年馴染の、非常に使いよい飛行機だった。当時儂の配属は、第十三戦隊の司令で、
僚機として、同型の戦闘機二台を引率していたのだった。わが青軍の根拠地の土佐湾は、....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
もう二百メートル、下降いたしましょう」 浅川曹長は、左手を頭上に高くあげると、
僚機の注目を促し、それから腕を左水平に倒すと、手首を二三度振った。途端に、彼の乗....
「海底大陸」より 著者:海野十三
奇妙な形をした鋼鉄浮標とも潜水艦ともつかぬものが浮いているのに気がついて、急いで
僚機にあいずを送った。 大西洋上の波浪にあらわれている鋼鉄製の怪物は、一体何も....
「道標」より 著者:宮本百合子
とを伸子は感じるのだった。泰造がもっていない博士号のねうちや、いわゆる民間人が官
僚機構にくいこんだとき、どういう工合にやれるものかという光景がジェネ※へ行った多....
「怪塔王」より 著者:海野十三
そのうちに先にとんでいる爆撃機隊の編隊長機がまず機首をぐっと下げました。あとの
僚機もそれにならって、順番に機首を下にしました。急降下爆撃です。 機体の胴中か....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
そして例の十四五人の怪人たちが、チンセイと丁坊の待っている方をむいて駈けてきた。
僚機「手の皮」 空魔艦「足の骨」は、出発の位置についた。 この巨機の窓という....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
兵はそれをいいことにして、パイ軍曹のそばにすわりこんでしまった。 そのうちに、
僚機の機銃のうち方が、きこえなくなった。 「ああパイ軍曹どの。射撃をしなくなった....
「国宝」より 著者:宮本百合子
国宝」をもっているのではない実状を自覚すべきである。一旦「国宝」にしたら、もう官
僚機構の腐敗のままに薄情きわまる扱いをして恥も知らないやりかたは、何と「赤紙一枚....
「新しいアカデミアを」より 著者:宮本百合子
う戸籍上の差別が入学者の資格を左右するものではなかった。しかし、日本のあらゆる官
僚機構と学界のすべての分野に植えこまれている学閥の威力は、帝大法科出身者と日大の....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
肘され制限されることが「文化統制」の意味なのである。 文化統制は日本のように官
僚機構が強権的に発達している社会では、イタリアやドイツのような非文化的な刺激を与....
「空中に消えた兵曹」より 著者:田中貢太郎
た。そして、二百米ばかりも落下して、やっと危険を脱したので、N大尉はやや安心して
僚機の方を見たが、
僚機の姿は見えなかった。 N大尉は己でも危険に遭遇しているの....