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僧団
「僧団〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
僧団の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
考えられなかった。
聖壇の前には半円形の演奏台が設えてあって、そこに、ドミニク
僧団の黒と白の服装をした、四人の楽人が無我恍惚の境に入っていた。右端の、不細工な....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
真実は、刷新カルメル教会派なんだぜ。」 「カルメル教会派って?」 「例の裸足の尼
僧団のことさ。裸足の上に、夏冬ともセルの服一枚で過し、板の上に眠るばかりか、絶対....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
つ這いで出るを見て夫婦も尻餅《しりもち》、平素畜生を灰色坊主と呼んだ故、灰衣托鉢
僧団の祖師フランシス大士が立腹と早合点で、地にひれふし、大士と弟子たちの宥免《ゆ....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
を繰り拡げて行く事になった。 法水は庵主盤得尼の切髪を見て、この教団が有髪の尼
僧団なのを知った。盤得尼は五十を越えていても脂ぎって艶々しく、凡てが圧力的だった....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
死人の着たものなどを貰って来て、それも下着に、上衣に、式着の三枚しか持たないのが
僧団の規則だったようです。 しかし、それさえ像法時代といって、人々を眼で見るこ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
御産にかこつけて、年々咒法の精を凝らし、かたがた、祈祷僧を通じて、叡山そのほかの
僧団勢力と、密々の秘契をおすすめあるものと思われる。 幕府としても、今にして、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
を焼いたことそのままの状態が、現在もつづいていた。 対朝廷の難しさもだが、その
僧団扱いにも、六波羅ノ庁は、つねに周到な細心と、惧れをもって、当らねばならなかっ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
たものの、もう昔日の士気はない。それにここでも、奈良の土民の眼は冷たかった。また
僧団側も、食糧の協力をさえ、はや拒み出す有様だった。 結局。――彼らも今は、鎌....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
たような層はなく、貴族層と低い雑民層だけの二相社会があった。べつに、大兵力をもつ
僧団勢力がある。これには朝廷も藤原氏も手を焼きぬく。ために、地方出の武人が番犬的....
「親鸞聖人について」より 著者:吉川英治
恵が苦しみ、慈円が苦しみ、親鸞が苦しんでいても、しかし、苦しまぬ人もいましたね。
僧団のなかにはですよ。醍醐寺(注=京都市伏見区)の稚児及草子というのを見ますと、....