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「僧尼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

僧尼の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
、唐土へ渡り給ひておはしける程に、会昌年中に、唐の武宗、仏法を亡して、堂塔を毀ち僧尼を捕へて失ひ、或は還俗せしめ給ふ乱に逢ひ給へり。大師をも捕へんとしけるほどに....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
は廃され、諸家の執奏、御撫物、祈祷巻数ならびに諸献上物もことごとく廃されて、自今僧尼となるものは地方官庁の免許を受けなければならないこととなった。虚無僧の廃止、....
令狐生冥夢録」より 著者:田中貢太郎
「ここで畜類にせられているのは、どういう訳だろう」 ※はまた聞いた。 「あの僧尼達は、自分が手を動かさずして世を渡り、そのうえ戒律を守らないで、婬を貪り、葷....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
永寺末の、院、庵のたぐいが、所まだらに建っていて、おおかたの僧坊は、信心深そうな僧尼《そうに》によって住みなされていた。が、中には、いつか、無住になり、荒れ果て....
十二支考」より 著者:南方熊楠
部を置かしめ、また毎国金光明四天王護国寺に二十僧、法華滅罪の寺に十尼を置き、その僧尼毎月八日必ず『最勝王経』を転読して月半に至らしむとあって、その詔の発端には風....
親鸞」より 著者:三木清
のうちに、不浄観を聞〔欄外「開?」〕かん、瞋恚《しんい》して欲せじ。千一百年に、僧尼嫁娶せん、僧|毘尼《びに》を毀謗《きぼう》せん。千二百年に、諸僧尼らともに子....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
備を含む大仏殿前の広場は、濃い単色の衣を着飾った天平の群集によって取り巻かれた。僧尼の数は一万数百人としるされているが、他に数千の官人も参集したであろうし、また....
特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
式には、必ず警固に出る例になったと伝えられている。 一体僧侶の肉食妻帯は、我が僧尼令の厳禁するところで、酒を飲み、肉を食い、五辛を服するものは三十日苦使せよ、....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
いては、けだしやむをえぬことであった。 法師に関する厳格なる規定は、大宝令中の僧尼令に詳しくみえている。彼らはもちろん酒を飲み、肉を喰い、及び五辛を服してはな....
融和促進」より 著者:喜田貞吉
祭りしたものです。ところが仏法が盛んになりまして、殺生を禁ずるの意味から、ひとり僧尼ばかりでなく、普通民にまで肉食を禁ぜしめようとして、神様がその穢れをお嫌いに....
濫僧考補遺」より 著者:喜田貞吉
西宮左大臣源高明の「西宮記」臨時十一に、 歟。 とある。僧の犯罪については「大宝僧尼令」にその規定があって、まずこれを還俗せしめて後に処刑する事になっていたが、....