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「僧徒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

僧徒の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
玉藻が参詣して、いかなる禍いの種を播《ま》こうとするのか。 しょせんは三井寺の僧徒を煽動して叡山に敵対させ、かれらを執念く啖《く》い合わせて、仏法の乱れ、あわ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
布の故衣《ふるぎ》で諸虎の頸を繋ぐ、七日経て王また来り斎《とき》を設くると諸虎も僧徒と共に至る、食を与え布を解きやるとその後害を成さず、唐の豊干禅師が虎に騎って....
十二支考」より 著者:南方熊楠
て客人を捉うるの手速きに拠ったのだ。それから昔尖塔の頂上に板を雄鶏に造って立て、僧徒にこの板が風に随うて動きやまぬごとく少しも懈《おこた》らぬよう訓《おし》えた....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
くぜんぼうほういんいんえい》と申して、もとは中御門《なかみかど》氏でござったが、僧徒に似合わず武芸を好んで、最初は剣術を上泉伊勢守《こういずみいせのかみ》に学ば....
道成寺(一幕劇)」より 著者:郡虎彦
人物 道成寺|和尚 妙念僧徒 妙信 僧徒 妙源 僧徒 妙海 誤ち求めて山に入りた....
雪の宿り」より 著者:神西清
施餓鬼を執行せしめられましたところ、公儀よりは一紙半銭の御喜捨もなく、費えは悉く僧徒衆の肩にかかり、相国寺のみにても二百貫文を背負い込んだとやら。花の御所の御栄....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
、会議組織、独立組織これなり。管長組織は一宗派中に大教正のごときものありて、末寺僧徒に関する一切の事件を統裁する一種の政府なり。英国教宗およびローマ宗これに属す....
五重塔」より 著者:幸田露伴
より門番までも、初手のっそりを軽しめたることは忘れて讃歎すれば、円道はじめ一山の僧徒も躍りあがって歓喜び、これでこそ感応寺の五重塔なれ、あら嬉しや、我らが頼む師....
私本太平記」より 著者:吉川英治
まお手にした成田小三郎の密書によると、すでに彼らはこの島前の内へ潜入し、鰐淵寺の僧徒や、海賊岩松の党とも、連絡をとって、はや、それのために暗躍しはじめているもの....
山の人生」より 著者:柳田国男
は寺侍・寺百姓以上ではなかった。いわんや自由な森林の中にいるという者に至っては、僧徒らしい気分などは微塵もなく、ただ非凡なる怪力と強烈なる感情、極端に清浄を愛し....
特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
彼らの教導に従事したものは、肉食妻帯をすら忌まなかった一向宗、すなわち浄土真宗の僧徒である。しかしそれは既に宗祖親鸞上人の時から始まったと伝えられている。「大谷....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
所の者等は、自然仏縁に遠いものとならざるをえぬ。彼らは自身法師であっても、如法の僧徒の方からは、下司法師である、非人法師である、餌取法師であるとして、仲間に入れ....