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僧正
「僧正〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
僧正の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
までもなく、その日御見えになっていらしった山の座主《ざす》や仁和寺《にんなじ》の
僧正《そうじょう》も、現人神《あらひとがみ》のような摩利信乃法師に、胆《きも》を....
「道祖問答」より 著者:芥川竜之介
ん》藤原道綱《ふじわらみちつな》の子と生れて、天台座主慈恵《てんだいざすじえ》大
僧正の弟子《でし》となったが、三業《さんごう》も修《しゅう》せず、五戒《ごかい》....
「運」より 著者:芥川竜之介
ろう。それに萎《な》えた揉烏帽子《もみえぼし》をかけたのが、この頃評判の高い鳥羽
僧正《とばそうじょう》の絵巻の中の人物を見るようである。
「私も一つ、日参《にっ....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
アルバンスの修道院の年代記に出ている記事であろう。これによると、大アルメニアの大
僧正が、セント・アルバンスを訪れた時に、通訳の騎士《ナイト》が大
僧正はアルメニア....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
の雲が棚引いたように。クララの前にはアグネスを従えて白い髯を長く胸に垂れた盛装の
僧正が立っている。クララが顔を上げると彼れは慈悲深げにほほえんだ。 「嫁ぎ行く処....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
リスト教徒らはまた一層自然科学に無関心であった。シーザーから三〇〇年後に彼らは大
僧正テオフィロス(Theophilos)の指図によっていったん復興されていたアレ....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
もとりあえず、ひたと向合った下土間の白い髯を、あべこべに、炎天九十度の物干から、
僧正坊が覗いたか、と驚いた、という話がある。 二 おなじ人が、金....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
愛い児でも亡くして御覧、そりゃおのずと後生のことも思われるよ。 あれは、えらい
僧正だって、旦那の勧める説教を聞きはじめてから、方々へ参詣ったり、教を聞いたりす....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
く人はたれなのだろう、といって、行列のなかの人にたずねました。 「シェランの大|
僧正さまです。」と、たれかがこたえました。 「大
僧正のおもいつきだと、とんでもな....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ました。坊さんたちが香炉をゆすっているなかで、花よめ花むこは手をとりかわして、大
僧正の祝福をうけました。人魚のひいさまは、絹に金糸の晴れの衣裳で、花よめのながい....
「野のはくちょう」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ーザをお妃に立てようとしました、そのなかでひとり、この国の坊さまたちのかしらの大
僧正が首をふって、このきれいな森のむすめはきっと魔女で、王さまの目をくらまし、心....
「清心庵」より 著者:泉鏡花
」 「そらそら、その尼様だね、その尼様が全体分らないんだよ。 名僧の、智識の、
僧正の、何のッても、今時の御出家に、女でこそあれ、山の清心さんくらいの方はありや....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
張って、馴れて烏の鳴く樹の枝下へ立つと、寺男が、背後から番傘をさしかけた。 「大
僧正の見識じゃの、ははは。」 と咽喉を掠めて笑って、 「はや、足腰もよう利かん....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
りの処だから。私から見れば黄石公――壁に脱いだ、緋の外套は……そのまま、大天狗の
僧正坊……」 多津吉は銅像の腰を透かして、背後に迫って、次第に暮れかかる山の寂....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
のである」と答えたれば、その話がだんだん伝わりて、同市発行の滑稽雑誌に、英国宗の
僧正とローマ教の
僧正と互いに拳闘しておる図を掲げ、その中間に拙者が平座して、傍観....