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「僧籍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

僧籍の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
さるるのみならず、宗門人別離脱者の増加は寺院の死活問題にも関する。これには各宗の僧籍に身を置くものはもとより、全国何百万からの寺院に寄宿するものまで、いずれも皆....
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
て宜いではないか。しかるに管下の末寺から逆徒が出たといっては、大狼狽で破門したり僧籍を剥いだり、恐れ入り奉るとは上書しても、御慈悲と一句書いたものがないとは、何....
社会時評」より 著者:戸坂潤
て画期的な意味のある得度式であったらしい。 光養麿の祖父である大谷句仏氏は今は僧籍を剥脱されて一介の俗人に過ぎないのだが、それがこの得度式に前法主として出席し....
我が宗教観」より 著者:淡島寒月
でした。ところがこれほど凝った禅も、浅草の淡島堂にいた時分には、天台宗になって、僧籍に身を置くようになりました。しかしてその時「本然」という名を貰ったのでした。....
私本太平記」より 著者:吉川英治
るが、あえて余談に入ってみたい。 当時、良覚という坊さんが九州のどこかにいた。僧籍は京都東福寺の法師。 おそらくは九州東福寺領への赴任者として永らくこの地に....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
いかと依頼しておいたが、なかなか返辞が来なかった。 井川君は元、知恩院の住で、僧籍で大僧都の肩書まである半俗半僧の碩学だし、その方面の智識なのに、その井川君で....