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僧職
「僧職〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
僧職の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
放な情熱を若い心に想像して見たか知れない。あの学問のある尼さんのためには男も捨て
僧職も擲《なげう》ったというアベラアルの名はどれ程若かった日の彼の話頭に上ったか....
「巡査辞職」より 著者:夢野久作
、同巡査はその前に辞職して故郷の山寺に帰ってしまった。惜し気もなく頭を丸めて父の
僧職を嗣ぎ、村の公共事業なぞの世話を焼き始めた。 「あの時の辛かった事を思うと今....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
れ、フラウエンブルク(Frauenburg)でカノニクス(Kanonikus)の
僧職を勤めていたドイツ種の人であるが、彼は昔アレキサンドリアのプトレマイオス(〔....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
て、妙な話だ。 もしマターファがサモアへ帰れるようだったら、彼は屹度《きっと》
僧職に入るだろう。彼は其の方面の教育を受けてもいるし、又、そうした人柄でもあるの....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
は、吃音で野蕃人ということになっていた。中世哲学に於けるラテン語は、ローマ教会の
僧職上の権威を象徴するもので、俗人には容易に理解出来ないための神聖な学術語であっ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
わたしを認めてくれまして、最後に聖職につくことを許してくれました。そうして、その
僧職の授与式は復活祭の週間のうちに行なわれることに決まりました。 わたしはその....
「金の十字架の呪い」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
。 ふさわしいという考えからかあるいはもっと近代的な設備の欠乏からかして、その
僧職の好古家は床の上に立ってる大きな木製のローソク台にただ四本の丈高いローソクを....
「自転車嬢の危難」より 著者:ドイルアーサー・コナン
、結婚式の執行権について追求すると、これにまず我々は、安心が出来るのだ」 「私は
僧職は授けられていますよ」 この老悪漢は叫んだ。 「そしてまた、その
僧職は、剥....
「決闘」より 著者:神西清
困りますね。でなけりゃ行くけど。」 「なんだい、その職務っていうのは?」 「僕は
僧職にある者です。僕には天恵があるんです。」 「ああ、補祭君、補祭君」とフォン・....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
も荘厳な形式を要求したのである。 エセックスは黒い帽子に黒い長服の姿で、三人の
僧職を伴いながら現われた。断頭台上に上るや、彼は帽子を取り、列席の貴族たちに礼を....