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僧衆
「僧衆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
僧衆の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
糒《ほしいい》を踏み散らし、寺家輩と争論となる、常陸衆、観音の眷属たる馬が観音の
僧衆の料を踏んだればとて、咎め立てなるまじと遣り込め閉口せしめたと出づ。欧州と等....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《えんゆう》となりて行人を驚恐せしむ、故を以て、空荒《くうこう》闃《げき》として
僧衆なしとある。既にいったごとく、※は手の長い猴《さる》で、※は神楽鼻《かぐらば....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の旧寨《きゅうさい》に洞居し全く世と絶つ事二十年。四世紀の初め穴から這い出て多く
僧衆を聚《あつ》め、更に紅海際の山中に隠れ四世紀の中頃|遷化《せんげ》した。その....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
神は今もインドで大陽相を以て表わして盛んに崇拝するシワの眷属ながら、仏法を敬し、
僧衆を護り、祈れば好いたものを授ける、台所で香火を供えて願えば、たちまち飲食を下....
「雪の宿り」より 著者:神西清
海になっておりました。 その中を、どこをどう廻って来られたものか、松王さまは学
僧衆三四人と連れ立たれて走せつけて下さいました。わたくしは忝けなさと心づよさに、....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
でいますと。」幸七は額を板へ擦りつけて、「夜の明ける前にあの騒ぎなんで。表には小
僧衆、裏へ出れば人がいるので、お神さんの智慧で、今までこの揚覆《あげぶた》の下に....
「三国志」より 著者:吉川英治
寺の山門に着いて、宿を借ろうと訪れたところ、たちまち一山の鐘がなり渡るとともに、
僧衆こぞって出迎えに立つという歓待ぶりなので、意外な思いに打たれていた。 長老....
「三国志」より 著者:吉川英治
趙雲は、五百の兵をつれて、それに随行した。甘露寺では、国主の花聟として、一山の
僧衆が数十人の大将と迎えに立ち、呉侯孫権をはじめ、母公、喬国老など、本堂から方丈....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
夜もお嘆きでございましたが、はや東慶寺の御門も危うくなりましたので、今暁、五山の
僧衆に守られて、円覚寺の奥まった一院へお身をお移しなされました」 「そうか。……....