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僮僕
「僮僕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
僮僕の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「観画談」より 著者:幸田露伴
わゆる坊主巻に巻いた、五分苅ではない五分|生えに生えた頭の十八か九の書生のような
僮僕のような若僧が出て来た。晩成先生も大分遊歴に慣れて来たので、此処で宿泊謝絶な....
「魚玄機」より 著者:森鴎外
李には妻がある。妻は夫の動作が常に異なるのを見て、その去住に意を注いだ。そして
僮僕に啗わしめて、玄機の林亭にいることを知った。夫妻は反目した。ある日岳父が婿の....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
も有り、従って勢力も有り、又多少の武力――と云ってはおかしいが、子分子方、下人|
僮僕の手兵ようの者も有って、勢力を実現し得るのであった。それで其等の勢力が愛郷土....
「五通」より 著者:田中貢太郎
いた。その屋敷の中にはあまり家がなくて、花や木が一めんに植わっていた。夜が更けて
僮僕などがいなくなると、ただ一人でぶらぶらしているが、何も気をまぎらすものがない....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
すと叫べば、其声より大き声を発して馬鹿めと罵りながら為右衛門ずかずかと立ち出で、
僮僕どもこの狂漢を門外に引き出せ、騒々しきを嫌いたまう上人様に知れなば、我らがこ....
「三国志」より 著者:吉川英治
いたので、また何か策があるかと、 「田氏か。あれは有名な富豪だろう。召使っている
僮僕も数百人に及ぶと聞いているが」 「そうです。その田氏をお召出しなさいまし。ひ....