»
僵
「僵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
僵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
《あぶ》との中に優々と水飲み、奴は木蔭《こかげ》の床几《しょうぎ》に大の字なりに
僵《たお》れて、むしゃむしゃと菓子を吃《く》らえり。御者は框《かまち》に息《いこ....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
、土が柔かで壊《く》えますから地面は歩行《ある》かれません。）
いかにも大木の
僵《たお》れたのが草がくれにその幹をあらわしている、乗ると足駄穿《あしだばき》で....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
そりゃ地震よ雷よ、世直し桑原桑原と、我先にと逃げ様に水桶《みずおけ》盥《たらい》
僵掛《こけかか》り、座敷も庭も水だらけになるほどに、南無三《なむさん》津浪が打っ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
痛いと笑うたので、※大いに怒り、その宅へ押し寄ると、要離平気で門を閉じず、放髪｜
僵臥《きょうが》懼《おそ》るるところなく、更に※を諭《さと》したのでその大勇に心....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
も消えなかったそうです。しかしそれから後は、黄泥溝で溺れ死ぬ者はなくなりました」
僵尸（屍体）を画く 杭州の劉以賢は肖像画を善くするを以って有名の画工であった。....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
はもう……」 とわッとばかりに泣出しざま、擲たれたらんかのごとく、障子とともに
僵れ出でて、衝と行き、勝手｜許の暗を探りて、渠は得物を手にしたり。 時彦ははじ....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
開きける時、介添の婦人はふとその顔を見て驚きぬ。 面貌ほとんど生色なく、今にも
僵れんずばかりなるが、ものに激したる状なるにぞ、介添は心許なげに、つい居て着換を....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
え。」 「お雪さん、」と言いかけて、男はその淋しげな顔を背けた。声は、足を搦んで
僵された五分を経ない後にも似ず、落着いて沈んでいる。 「はい、どこも何ともなさい....
「取舵」より 著者:泉鏡花
るごとくに突立ちたり。 「若い衆、爺が引受けた！」 この声とともに、船子は礑と
僵れぬ。 一｜艘の厄介船と、八人の厄介船頭と、二十余人の厄介客とは、この一個の....
「誓之巻」より 著者:泉鏡花
り見る心地しつ。いまはハヤ何をかいわむ。 「母上。」 と、ミリヤアドの枕の許に
僵れふして、胸に縋りてワッと泣きぬ。 誓えとならば誓うべし。 「どうぞ、早く、....
「妖怪漫談」より 著者:岡本綺堂
すとかいって、専らそれを猫の仕業と認めている。支那にも同様の伝説があるがまた別に
僵尸とか走尸とかいうものがある。これは死人が棺を破って暴れ出して、むやみに人を追....
「向嶋」より 著者:永井荷風
拗枝妄抛 或は枝《えだ》を拗《お》りて妄《みだ》りに抛《なげす》て 或被酒
僵臥 或は酒に被《よ》いて
僵臥《きょうが》す 游禽尽驚飛 游禽《ゆ....
「活人形」より 著者:泉鏡花
来りしに、思えば運の尽なりけん。にわかに劇しく腹の痛みて、立ってもいられず大地に
僵れ、苦しんでいる処へ誰やらん水を持来りて、呑ましてくるる者のあり。眼も眩み夢中....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
う》ノ気凝集シテ水湿ヲ山※《さんかん》ニ生ジ以テ江河ノ源ヲ養フ 第四 冬寒支体｜
僵※《きょうちょく》ノ病 雪塊ヲ取テ患部ニ擦※《さった》スレバ即チ愈《い》ユ 又....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
米の頂上。空しくあたりを見廻した私の眼は、地上五、六尺の所からへし折れて笹の中に
僵れている太い樺の木に注いだ。急いで其上に登って改めて復あたりを見廻した。温泉岳....