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「僻事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

僻事の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
女の関係は或る狂いを持っている。男女は往々にして争闘の状態におかれている。かかる僻事はあるべからざることだ。 どれ程長い時間の間に馴致されたことであるか分らな....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
十にして八つは大賢人、その二つは大悪人ならん。怒りに乗じて為したまうこと、多くは僻事なり。これその悪しき所なり。勇猛にして無欲清浄にして器量大、廉直にして隠すと....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
閃する電光を痛快と喜ぶは好い。然し開闢以来まだ光線の我儕に届かぬ星の存在を否むは僻事である。所謂「神の愚は人よりも敏し」と云う語あるを忘れてはならぬ。 ....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
ぼ》の形をしているからツボスミレという、という古い説はなんら取るに足《た》らない僻事《ひがごと》である。 昔から菫の字をスミレだとしているのは、このうえもない....
法然行伝」より 著者:中里介山
ので、僧都が罷り出でて後弟子に語って云うには、 「今日法然房に対面して、七カ条の僻事《ひがごと》をなおされた。常にあの人に会っていれば学問がどの位つくかしれぬ。....