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億
「億〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
億の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
そで》で包んだ、交野《かたの》の平六が顔を出して、
「おばばか。おばばはもう十万
億土へ行ってしもうた。おおかた蓮《はちす》の上でな、おぬしの来るのを、待ち焦がれ....
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
。……
三十年の後《のち》、その時の二人の僧、――加藤清正と小西行長とは八兆八
億の兵と共に朝鮮八道へ襲来《しゅうらい》した。家を焼かれた八道の民は親は子を失い....
「尼提」より 著者:芥川竜之介
教主《きょうしゅ》、十方最勝《じっぽうさいしょう》、光明無礙《こうみょうむげ》、
億々衆生平等引導《おくおくしゅじょうびょうどういんどう》の能化《のうげ》である。....
「竜」より 著者:芥川竜之介
知らぬ。さりながらあだ面倒な趣向などを凝らすのも、予のような怠けものには、何より
億劫千万《おっくうせんばん》じゃ。ついては今日から往来のその方どもに、今は昔の物....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
》み渡る寂しさを蓄えている。夢は既に地上から去った。我我も慰めを求める為には何万
億|哩《マイル》の天上へ、――宇宙の夜に懸った第二の地球へ輝かしい夢を移さなけれ....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
じっぽうさいしょう》、光明無量《こうみょうむりょう》、三学無碍《さんがくむげ》、
億億衆生引導《おくおくしゅじょういんどう》の能化《のうげ》、南無大慈大悲《なむだ....
「或る女」より 著者:有島武郎
をするほかなかった。始めて口をきく幾人もの男の前で、とっかは物をいうのがさすがに
億劫《おっくう》だった。興録は事務長の意向を読んで取ると、分別《ふんべつ》ぶった....
「或る女」より 著者:有島武郎
さんの事は前から伺っていたんですが、わたしは初めてのお方にお会いするのがなんだか
億劫《おっくう》な質《たち》なもので二つ前の日曜日までとうとうお手紙も上げないで....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
行く。私は又その河の両岸をなす土壌の何物であるかをも知らない。然しそれはこの河が
億劫の年所をかけて自己の中から築き上げたものではなかろうか。私の個性もまたその河....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
高の存在であった。彼がこの卵の中で神の年の一年間(人間の年で数えると約三〇〇〇〇
億年余)休息した後に、主はただ自分の観念の中でこの卵を二分し、それで天と地とを造....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
方に移ることに致しましょう。修行場の変更などと申しますと、現世式に考えれば、随分
億劫な、何やらどさくさした、うるさい仕事のように思われましょうが、こちらの世界の....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ぶるふるえだしたものですから、ついに悪魔どもの手から、地の上へおちて、何千万、何
億万、というのではたりない、たいへんな数に、こまかくくだけて、とんでしまいました....
「火星の芝居」より 著者:石川啄木
事だ。少くとも夢の中の事実だ。それで君、ニコライの会堂の屋根を冠った俳優が、何十
億の看客を導いて花道から案内して行くんだ』 『花道から看客を案内するのか?』 『....
「墓」より 著者:秋田滋
この地上に現われることはないのです。しかも人間は、幾千となく、幾百万となく、幾十
億となく、いやそれよりももっともっと数多く生れて来るでありましょうが、新たに生れ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
国会の決算委員会に現れた報告書によれば、昨年度官庁においてむだに使われた金が三十
億五千八百万円といわれておる。この数字は、会計検査院の限られたる人手で調査された....