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「儒仏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

儒仏の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
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近時政論考」より 著者:陸羯南
先生に屈す。先生つねに世運の衰替を慨し、かつて二、三子と大道協会なるものを興して儒仏の真理を講ぜんことを計る。これを先生近来の事業の端緒となす。すでにして世運正....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
て『万葉|代匠記』をえらばしめたのもこれまた同じ人であることを想像し、その想像を儒仏の道がまだこの国に渡って来ない以前のまじりけのない時代にまでよく持って行った....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
徳太子とは、厩戸皇子の諡号にほかならない。その言葉に、神道はわが国の根本である、儒仏はその枝葉である、根本|昌なる時は枝葉も従って繁茂する、故に根本をゆるかせに....
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
うかがわれるのであるが、この方面から見ても蕉門俳諧の完成期における作品の中には神儒仏はもちろん、老荘に至るまでのあらゆる思想がことごとく融合して一団となっている....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
いは耶蘇《ヤソ》教を用いんというものあれば、また一方にはこれを悦《よろこ》ばず、儒仏耶蘇、いずれにてもこれに偏するは不便なり、つまり自愛に溺《おぼ》れず、博愛に....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
接間接種々思想問題にも関係があった次第である。そうしてその間に川合清丸のように神儒仏三教一致の立場から立論する者もあって思想界もそう単純ではなかった。しかしそれ....
埋もれた日本」より 著者:和辻哲郎
向であって、好くいえば総合的、悪く言えば混淆的である。その主張を一語でいうと、神儒仏の三者は同一の真理を示している、一心すなわち神すなわち道、三にして一、一にし....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
し、一方には日本固有の諸学を愛護し、その学科中の東洋部は日本固有の学(すなわち神儒仏三道およびわが国固有の哲学、史学、文学)を教授するものとし、ようやく進みて他....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
見廻すと、さすがに馬翁の学識の広さが判った。書物の種類は、詩に関するもののほか、儒仏、老山荘百家に亙っていた。見聞の狭い慧鶴青年にはまるで世界の知識の種本が蒐め....
私本太平記」より 著者:吉川英治
を“三|房ノ智”と申したりしておりますそうな」 「もっぱら宋学の新説を学びとり、儒仏の究理なども旺と聞くが」 「されば、天皇おみずからも」 「では、異国の学を鑑....