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「儒家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

儒家の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
の中は常に活動して、廓然無聖《かくねんむしょう》などと乙な理窟を考え込んでいる。儒家にも静坐の工夫と云うのがあるそうだ。これだって一室の中《うち》に閉居して安閑....
弟子」より 著者:中島敦
※を揺《ゆ》り豚を奮《ふる》い、嗷《かまびす》しい脣吻《しんぷん》の音をもって、儒家《じゅか》の絃歌講誦《げんかこうしょう》の声を擾《みだ》そうというのである。....
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
るまでのあらゆる思想がことごとく融合して一団となっているように見える。そうして、儒家は儒になずみ仏徒は仏にこだわっている間に、門外の俳人たちはこれらのどれにもす....
連環記」より 著者:幸田露伴
して、其系図に輝いている。保胤はこれに譲ったというのでもあるまいが、自分は当時の儒家であり詞雄であった菅原文時の弟子となって文章生となり、姓の文字を改めて、慶滋....
蠹魚」より 著者:宮本百合子
地理。第六門に叢書、類書等を総括している。漢書之部も、第一門が四書、五経や孝経、儒家、諸子、西教等を包括している。 今日の図書館員の目から見れば、此那大ざっぱ....
『尚書』の高等批評」より 著者:白鳥庫吉
東洋協會講演會に於いて、堯舜禹の實在的人物に非ざるべき卑見を述べてより已に三年、しかもこの大膽なる臆説は多くの儒家よりは一笑に附せられしが、林〔泰輔〕氏の篤學眞摯なる、前に『東洋哲學』に、近....
狼疾記」より 著者:中島敦
の老教師が近作だという七言絶句を職員室の誰彼に朗読して聞かせていた時、父祖伝来の儒家に育った自分が冗談半分その韻をふんで咄嗟《とっさ》に酬いて見せた。その巧拙よ....
剣侠」より 著者:国枝史郎
児でもなさそうで、剣道は一刀流を学んだが、まだ免許にはやや遠く、学問の方も当時の儒家、林|信満に就いて学んだが、学者として立つには程遠かった。 ところがこのご....
孔子」より 著者:和辻哲郎
有力となっており、『老子』という書もすでに戦国時代に成立していたとすれば、漢代の儒家がこの老子と孔子とを会見せしめたいと考えるのは無理もない。老子が孔子に餞けし....
無月物語」より 著者:久生十蘭
文のほうは、新《あらた》な恋の悦楽にはまりこんでいた。相手は敦賀の国府にいた貧乏儒家藤原経成の娘の公子という女歌人で、父について敦賀に下っていたのが、京へ帰るこ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
士三名が押入った。妻女を暴行しようとしたのに行親は手むかッて、斬り殺された。――儒家の良師範といわれていた行親だけにその死はいたく惜しまれた。 同様な目にあっ....
建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
たが知識をもっていた知識人においては、それぞれの知識に応じた皇室感を抱いていた。儒家の知識をもっていたものはそれにより、仏教の知識をもっていたものはまたそれによ....