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儒教
「儒教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
儒教の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ない。過去の廊下には薄暗い中にさまざまの正義が陳列してある。青竜刀に似ているのは
儒教《じゅきょう》の教える正義であろう。騎士の槍《やり》に似ているのは基督教《キ....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
を要した。八世紀の中葉に出た陸羽(三)をもって茶道の鼻祖とする。かれは、仏、道、
儒教が互いに混淆せんとしている時代に生まれた。その時代の汎神論的象徴主義に促され....
「連環記」より 著者:幸田露伴
から転向したとは見えない。自然に和易の性、慈仁の心が普通人より長けた人で、そして
儒教の仁、仏道の慈ということを、素直に受入れて、人は然様あるべきだと信じ、然様あ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
主としてキリスト教を中心としての言説であるが、無論これは仏教にも、神道にも、又
儒教、道教等にも、悉くあてはまると思う。啓示と霊媒、又啓示と時代との関係を説きて....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
憶良独特のものを成就したのである。事が娑婆世界の実事であり、いま説いていることが
儒教の道徳観に本づくとせば、縹緲幽遠な歌調でない方が却って調和するのである。由来....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
りまして、そのときまですこしも知らなかったのでありますが、中江藤樹などのいわれた
儒教というものはほんとうはそういうものであったのであります。普通日本の倫理道徳は....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
だ。いや、そう云う心構えさえあるのならば、歌は遠慮なく作りなさい。けれども、真の
儒教精神もこれまた大切なものだから、経書の勉強も決して怠ってはいけません。いかに....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
さんの書状を見るごとに、何とかして道を学ぶといふことを始められたしと存候。道とは
儒教でも仏教でも西洋の哲学でも好けれど、西洋の哲学などは宜しき師なき故、儒でも仏....
「馬琴の小説とその当時の実社会」より 著者:幸田露伴
吸引して読者としたのであるのです。 馬琴時代を歴史の眼を仮りて観察しますれば、
儒教即ち孔孟の教えは社会に大勢力を持って居りましたのです。で、八犬士でも為朝でも....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
えたことや、阿直岐、王仁の二学者を日本へ渡来せしめ、論語、千字文等を伝え、文字と
儒教とを我国へ移植したことや、数千人の朝鮮民族を日本へ帰化せしめ、土木その他の工....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
一 わが国には古来、神道だの
儒教だの仏教の哲学が行なわれておったのであるけれども、西洋文明の輸入とともに別系....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
のである。ひと通りの意見や説教ではなんの効もないのは判り切っている。神道も仏道も
儒教も軍学も、この場合にはなんの値いもない。しょせんは浮世の酸いも甘いも噛み分け....
「二葉亭四迷」より 著者:内田魯庵
在ったろう。 二葉亭に限らず、総て我々年輩のものは誰でも児供の時から吹込まれた
儒教思想が何時まで経っても頭脳の隅のドコかにこびり着いていて容易に抜け切れないも....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
の認める処を正直にいわせれば世界における文学芸術の位置なぞは問題ではないのだが、
儒教や武家の教養から文芸を雕虫末技視して軽侮する思想が頭の隅のドコかに粘り着いて....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の言語・文学に関するもの 三百九十七部 東洋の宗教(仏教・
儒教・イスラム教等)に関するもの 九十九部 なり。インドの言語・文学書の中....