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償還
「償還〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
償還の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
小作に割宛てる事、仁右衛門の小屋は前の小作から十五円で買ってあるのだから来年中に
償還すべき事、作跡《さくあと》は馬耕《うまおこし》して置くべき事、亜麻は貸付地積....
「私の感想」より 著者:宮本百合子
かかるという厚生省の意見はもっともだけれど、家というものは三年か四年すれば元金は
償還すると常識では私たちに教えている。今回厚生省のきめる家賃は、一つ一つの新建家....
「女の手帖」より 著者:宮本百合子
みになっている。徴収した金は大衆がその中の一割とすこししか持っていない戦時公債を
償還して、大企業銀行などをうるおす予定になっている。二万円の区切りは今日の円で二....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
されていない公債であると言った。あとは大銀行、大企業家が保有している。その公債を
償還するといえば、そのいきさつは最も単純な頭でも判断される。政府は、右の手から取....
「逆立ちの公・私」より 著者:宮本百合子
。銀行、大企業が、9/10を所有している戦時公債を、財産税でとりあげた人民の金で
償還しようとしている政府。そういう政府が、財閥的私的権力でないと云うものは恐らく....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
ば一口五千円以内、もし無担保ならば一口一千円以下というのである。年七分五厘三カ年
償還。岡山県会は該地方融資銀行に五割迄の損失補償を奮発することによって貸付けを行....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
して 3,500 ということなのでしたって。かりる方は二年ぐらいの期限でなければ
償還しないというのに、こちらは五月ごろ達ちゃんかえれるというわけで、それ迄という....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ら、先の暮しでしたらやってゆけるのでしょうが、何しろ新築した家のため、月百円以上
償還してゆかなければならないそうで、これは現在大した負担でしょうと察します。悲喜....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
国王の名において
十リーヴル兌換券
軍需品代として交付す
平和確立とともに
償還す
第三部 第一〇三九〇号
ストフレー
正教王党軍(欄外に)
....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
は右手が左手に対する負債であり、それによって身体は弱められない、と。全体の富が未
償還負債に対する利子支払によって減少されぬということは、真実である。利子は納税者....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
の家族の生活費は郷里の商人から借り、帰朝後|僅かな月給の中から、それをだんだんに
償還したのでした。やっと大学教授の職に就いた時、寄って来るのは補助を頼む人ばかり....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
、北海道庁から「補助金」や「低利資金」の融通を受ける。拓殖銀行は特別低利で「年賦
償還貸付」をした。北海道拓殖のためだった。――その工事は「監獄部屋」に引受けさせ....